投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

細径内視鏡による生後2か月半の小型犬の胃内異物摘出

小型雑種犬の生後2か月半(体重1.2㎏)が糸屑を嘔吐したので、他に何か食べているかもしれないので、調べてほしいとのことで、来院した。X線検査をしたところ胃内に映る1.8㎝の細く鋭く見える異物が存在。胃の長径が3.5㎝なの … 続きを読む

ラブラドールの胃内異物及び腸内異物(腸閉塞)の摘出手術

中年のラブラドールレトリーバーが吐いて食欲が落ちたという症状で来院。見ている範囲では最近異物を飲んだことはないとのことだったが、実際には1~2か月前におもちゃで遊んでいたものが摘出された。大型犬はかなり以前(半年前に飲ん … 続きを読む

軟部組織肉腫に対して内側膝動脈皮弁により切除をした犬の1例

小型犬(12歳)の後肢に約3cmの軟部組織肉腫が見つかりました。術前の組織検査ではグレード1との診断になっています。腫瘍のある部位・大きさを考えると拡大切除は難しいため、できる限り(側方向には半周くらいまで、深部方向も可 … 続きを読む

小型犬の下部尿路結石(膀胱・尿道)による尿道の再閉塞の予防にもなる尿道瘻形成術を行った。

尿閉で来院し、緊急処置としてペニスの付け根の位置の尿道に詰まっていた小結石や砂状の結石を膀胱に戻す処置をしても、動かなかったため、膀胱切開および尿道切開後、尿道瘻形成術を実施。但し、摘出した膀胱内・尿道内の結石は尿酸アン … 続きを読む

犬の真性半陰陽の外陰部整形手術および避妊手術

当院では2例目の経験になる。陰部から突出しているペニス様物を会陰切開にて尿道を確保しながら、陰茎骨ごと切除して粘膜下と皮膚を縫合。腹部切開にて卵巣と子宮体のような臓器を全切除。病理組織検査で子宮及び卵巣の位置にあったのは … 続きを読む

アジソン病を持つ小型犬の大腿骨骨折修復手術

術前のX線画像                     術後のX線画像(一番下)

犬の乳腺部の大型腫瘤(乳腺悪性筋上皮細胞種)

13歳の雌(未避妊)の雑種犬の乳腺に認められた長軸15cm短軸12cmの腫瘤について、セカンドオピニオンを希望して来院。近くの先生は避妊手術をしても寿命は変わらないので、必要ないと言われており、乳腺部の腫瘤は昨年11月く … 続きを読む

タオルの誤食(異嗜)により腸閉塞を発症した雑種犬

中年を過ぎた雑種犬がバスタオルを引きちぎって、飲み込んでしまい3日後に食欲廃絶、嘔吐、下痢の症状が出現し、来院した。単純及びバリウム造影によるレントゲン検査で胃内及び十二指腸にタオルと思われるものが存在。急遽手術となった … 続きを読む

猫の会陰尿道瘻形成術

繰り返す膀胱炎があった中年の猫に膀胱内の結石(リン酸カルシウム)の一部が尿道に流れて尿道閉塞を起こしてしまったため、尿道に閉塞を起こした結石を膀胱内に戻した後、膀胱切開により、結石を摘出。その後会陰尿道瘻形成術により、尿 … 続きを読む

犬の会陰ヘルニア整復術(浅殿筋フラップによる整復)

犬の会陰ヘルニアは自然治癒が無く、長期になると病態が悪化して、この症例のようにヘルニア孔に直腸や膀胱が入り込んで、排便や排尿に影響が出て、嘔吐や食欲廃絶になり、場合によっては命に関わることもある。このような重度の会陰ヘル … 続きを読む