当院ではシニアのワンちゃんに向けた取組みとして、シニア動物全般に向けた獣医療をご提供するシニア科を開設しています。 当院のシニアのワンちゃん・ネコちゃんへの取組の一部をご紹介します。
シニア期になると、お家での過ごし方やお散歩の仕方、病気との付き合い方などで、 若い頃と様々な変化が出て来ます。特に高齢期になると痴呆や介護の問題が出てくることもあります。
飼主様と動物の楽しい暮らしの為に様々なご相談をお受けしています。
食事は健康管理の基本です。高齢になるとご飯を食べない、量が減ったなどのご相談をよくお受けします。また、持病がある場合は療法食などの食事療法も必要となります。毎日の食事についてもご相談をお受けしています。
最近はワンちゃんの認知症が急増しています。認知症が進行すると、ワンちゃんの心身の負担が増え、生活の質が下がります。また、飼主様のご負担も増え、ワンちゃんとの生活が辛いものになってしまうケースも少なくありません。認知症の症状には一見して認知症によるものとわかりづらいものも多いため、飼主様が気づかない間に認知症が進行してしまうというケースも多いのです。
獣医療の世界でも、現在はお薬やサプリメントなどで認知症の進行を遅らせたり、症状を緩和することができます。
シニア期になると持病があったり、痴呆が始まったりなどで、ワンちゃん・ネコちゃんだけでお家で過ごすことが難しくなることもあります。一方で飼主様自身が一定時間、家を空けなければいけないこともあるかと思います。そういった場合に安心してお出かけいただけるように、当院で一時預かりも行っております。
人と同じようにシニア期になると 骨関節炎や筋力の低下及びじん帯が弱くなることにより、足をかばいながら歩く状態(跛行)が見られるようになります。その為歩くのを嫌がるようになってしまいます。
この症状に関して鎮痛剤やサプリメント等での治療についてご相談させていただきます。
また、専門的な診察をご希望の場合は、整形外科担当医による専門的な診療も受診いただけます。
加齢に伴い、歯石が付着してきます。免疫力が低下することも加わって、歯周病など口腔内に関するトラブルも増えてきます。歯周病の進行は口腔内だけでなく全身に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。口臭が気になるなどのお悩みに関して当院では口腔ケアのご相談をさせていただきます。
高齢になると様々な病気の可能性が高まります。当院では専門医・各科担当医によるより専門的な診療を行っております。詳しくは下記の各科のページをご覧ください。
高齢になるにつれ様々な病気を発症するリスクが高まります。心臓や内臓疾患など慢性化する前に早期治療が重要な病気も多くあります。病気の早期発見のためには定期的に健康診断を行うこと重要です。早期発見、早期治療を目指しましょう。
高齢になるとちょっとしたことがストレスに繋がり、動物への負担となるケースがあります。当院ではできる限り検査においても動物へ負担が少なくできる機器や方法を用いて行っております。
高齢になると体力や免疫が低下するため、若い頃の治療法と方針を変えてあげることも必要です。動物の状態や飼主様のご要望に応じ、負担の少ない治療法含め、複数の治療法をご提示させていただいております。
手術時にはできる限り動物への負担の少ない方法を取り入れています。
麻酔時間の短縮や、体内に糸を残さない方式、手術時間が短くなる方法など、動物へ の負担軽減を常に考えております。
術後の回復促進や、高齢期の関節機能の向上などを目的として専門スタッフによるリハビリを行っております。ワンちゃん、ネコちゃんがストレスを感じることのないように、また、ご自宅でのケアも含めて獣医師・看護師がサポートさせていただきます。
他院様にかかられている飼主様で、今後の治療方針や新しい治療法を探されている場合などに、セカンドオピニオンをお受けしております。「どういった病気か?」「なぜ今の治療で症状が良くならないか?」「他にできる治療法はないか?」など、今抱えておられるご不安を当院の獣医師と一緒に考えていく場です。
今の病院への気遣いから他病院の意見を聞くことをためらう飼主様もおられますが、動物の健康を第一に考えると選択肢を広げることは非常に重要です。もちろん当院での継続治療もできますが、まずはご相談にいらして下さい。