投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

猫の非再生性の免疫介在性溶血性貧血及び免疫介在性血小板減少症

8歳の日本猫が2か月ほど前から少し元気なく、最近元気食欲なし、粘液性のよだれの症状で来院。身体検査で発熱(39.7℃)粘膜・皮膚の貧血色があった。血液検査(完全血球検査・血液化学検査)でヘマトクリット18.4%で非再生性 … 続きを読む

猫の悪性神経鞘腫

5歳の日本猫の陰唇部に以前から少しずつ大きくなってきた腫瘤が最近目立ってきた。避妊手術と一緒にこの腫瘤を摘出することを希望。手術した後の病理組織検査結果は低悪性度の悪性神経鞘腫。手術マージンには腫瘍細胞は(-)脈管浸潤も … 続きを読む

眼球突出の整復手術

犬同士のケンカ騒ぎでチワワに大型犬がぶつかったか、口が当たったかで眼球が突出してしまったということ。救急で来院し、すぐに整復手術になった。眼球を押し戻しつつ、眼瞼の縁に糸をかけて4糸程縫合し、術後は1週間~2週間で抜糸す … 続きを読む

ゴールデンレトリーバーの皮膚形質細胞腫

高齢のG・レトリーバーの指間の皮膚腫瘤が1か月くらいで大きくなってきたという主訴で来院。細胞診をしたところ円形の独立した腫瘍細胞が多く見られた。一見、組織球種のような円形の細胞で核も円形であったが、よく見ると細胞が楕円形 … 続きを読む

猫の皮膚肥満細胞腫の切除

最近急に大きくなってきたという高齢猫の皮膚腫瘤を細胞診(FNA)した結果、肥満細胞腫であることが分かった。猫は比較的良性タイプのものが多いが、表面に潰瘍があり、直径2センチ大で増大傾向があるため、万一悪性だったことを考え … 続きを読む

上皮系悪性腫瘍による猫の胸水の2例

いずれも①12歳と②13歳の高齢の猫で呼吸促拍、元気食欲なしまたは低下という症状で来院。2頭ともX線検査で胸水の貯留があった。 ①の猫さんは血液検査で慢性腎不全になっていたが、腹部X線検査と超音波検査で右腎の萎縮と腎盂内 … 続きを読む

胃の内視鏡による多数の胃内異物の除去

中年の雑種犬がおもちゃのぬいぐるみを解体して、中にある音の出る円形プラスチック製の部品(直径4cm程)を19個飲み込んでしまったということで救急来院した。飲んで間もなかったので、症状は全くなかったが、催吐処置をするには異 … 続きを読む

ラブラドールレトリーバーの急性膵炎

7歳の雌のラブラドールレトリーバーが急性の激しい嘔吐と食欲廃絶、元気消失と衰弱で受診。クッキーの詰め合わせの大箱を壊して中身を包み紙ごと完食した後からの症状で、下痢も伴っていた。体重42kgで肥満、ボディーコンディション … 続きを読む

中年齢のミニチュアダックスフンドの閉鎖性喉頭炎

中年齢のミニチュアダックスフンドがここ数日呼吸が苦しそうになってきたという主訴で来院した。患者は元気食欲がなく、吸気時の努力呼吸をしていたため、上部気道の狭窄や閉塞が疑われた。咽喉頭部のX線検査で喉頭部に円形の腫瘤が内側 … 続きを読む

フラットコーテッドレトリーバーの前肢(関節周囲)の組織球肉腫と断脚手術

8歳のフラットコーテッドレトリーバーが10日ほど前からやや跛行があり、3日前から左前足を挙上、他院にてステロイドを処方されたが、改善しないということで、来院した。身体検査では左前肢の肘と肩の皮下に腫瘤(X線写真でも確認で … 続きを読む