投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

犬の脾臓の起源不明肉腫

8歳半の雌のヨークシャーテリアが膝の上から落ちてから具合が悪くなったという主訴で来院。元気消失、粘膜貧血色、腹部膨大、腹部の触診で前腹部から中腹部にかけてのマス(腫瘤)の触知。血液検査では重度の貧血と白血球(好中球)増多 … 続きを読む

ミニチュアダックスの乳腺腫瘤摘出のために検査して見つかった肺癌

14歳のミニチュアダックスフンドの左第2乳腺に1cm程のしこりがあり、病理組織検査を目的に切除バイオプシーをすることになった。 麻酔をする手術は必ず術前検査をしますが、血液検査では完全血球検査と血液化学検査をしたが、以前 … 続きを読む

重度子宮蓄膿症に膀胱結石と胆石を伴った13歳のミニチュアダックスフンド

未避妊のミニチュアダックスが1週間前から元気食欲無く、水ばかり飲んでは嘔吐するという症状で来院。体温は低下ぎみで、脱水があり、かなり痩せていた。また椎間板ヘルニアの手術を3年ほど前に受けており、排尿、排便がうまくできてい … 続きを読む

ジャーマンシェパードの胃捻転症候群による緊急手術

雄の10歳のジャーマンシェパードが1ヶ月前に嘔吐があって来院した時はレントゲン上も異常なく、対症療法のみで、2日程で嘔吐も食欲も改善してその後も異常がなかったが、今回は2日前から元気食欲なく、昨晩から全く食べなくなったと … 続きを読む

シーズーの尿路結石による尿閉で重度の腎不全を起こした症例

8歳の雄のシーズーが3日前から尿が出にくくなり、元気食欲がなくなっていたが、今朝から食欲廃絶、嘔吐、虚脱になってきたということで受診。膀胱は過大に膨満していたため、まずは膀胱穿刺により尿を吸引排出させた。X線検査により、 … 続きを読む

11歳の犬の大腿部皮下にできた悪性神経鞘腫

11歳の雌のイングリッシュセッターが昨年7月に大腿部外側皮下に1センチ程の腫瘤があった(写真①)が、最近になって大きくなってきたということで来院。細胞診をしてみると非上皮系の悪性腫瘍を疑わせる所見が得られた為、口腔内の第 … 続きを読む

口唇の悪性黒色腫と皮膚の黒色腫

どちらも10歳を超えたミニチュア・シュナウザーとポメラニアンでしたが、同じような黒い色素を伴った腫瘤でした。切除バイオプシーの結果はポメラニアンの口唇部の黒い腫瘤(写真②)が悪性黒色腫(メラノーマ)で、臨床的悪性度が極め … 続きを読む

ドーベルマンの大腿部内側の皮膚にできた大きな悪性神経鞘腫(シュワノーマ)

10歳半の避妊雌のドーベルマンに数ヶ月前から内股に腫瘤があったが、最近急激に大きくなって来た。しかもその表面が壊死をして来たため、出血も伴っており、異様な匂いもしてきた。元気もなくなってきているので、飼い主の方の希望でQ … 続きを読む

異物による腸閉塞とその異物に関連した線状異物と腸重積を伴った犬

3歳の雑種犬が1~2週間前より、元気食欲が無くなってきて、2~3日前から嘔吐が酷くなり、全く食べなくなってきたと言うことで来院した。かなりの体重減少と脱水がひどく、衰弱していたため、すぐに静脈点滴を実施。中腹部の触診で腸 … 続きを読む

モルモットの多発性唾液腺膿瘍

3歳になる雌のモルモットの左側下顎部の皮下に腫瘤ができており、最近次第に増大してきたと言う主訴で来院した。針生検をしてみるとスライドの一面に好中球があり、化膿していることが分かった。病理検査の結果は短桿菌の細菌塊が病巣内 … 続きを読む