投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

ヨークシャーテリアのソケイヘルニア内に入り込んだ子宮蓄膿症

高齢のヨークシャーテリアが1~2週間前から元気食欲がなくなり、昨日から全く食べず動かなくなってきたということで、来院した。来院時体温が40.5℃で白血球は3万近く好中球の左方移動(急性炎症)と単球の増加(慢性化膿性炎症) … 続きを読む

若齢のゴールデンレトリーバーの脛骨の螺旋状骨折

2ヶ月半齢のゴールデンレトリーバーがテーブルの下で走り回って遊んでいて、急にキャンキャン鳴いた後から左足を挙上したままになっているという状態で来院した。触診で膝下からかかとの間の触診でやや痛がり、脛骨の外転でかなり痛がる … 続きを読む

猫の喉頭部の腫瘍

老齢猫が最近むせるような咳をして、苦しそうだということで来院した。以前の症状を聞かせていただくと、数ヶ月前から「いびき」をかくようになっていたらしいが、食欲も元気もあったので、それほど気にしていなかった。血液検査では大き … 続きを読む

15歳の猫の大腸腺癌(盲腸・結腸および空腸)

15歳の日本猫が4日前から食欲低下と軟便がみられたということで、来院した。そして1ヶ月前から600gも体重が減少していることが分かり、腹部触診で3~4cmのマス(しこり)が触知されたため、精密検査をさせていただいたところ … 続きを読む

トイプードルの開放性の大腿骨複雑骨折

1歳弱のトイプードルが3階のマンションから落下し、救急で運び込まれた。来院時はまったく起立できず、腰砕けの状態だった。粘膜再充満時間(CRP)は2秒以上あり、ショック状態だったので、まずは静脈を確保して輸液を開始、同時に … 続きを読む

保護犬の前肢の断脚

まだ2~3歳の若い雑種犬がKDPに保護された時から、右の前肢の肢端部が欠損しており、著しい跛行があった。おそらく交通事故に遭って先端が切断されたか、喧嘩傷が化膿して欠損してしまったのか、原因は分からないが、未だに先端の残 … 続きを読む

シーズーの右前肢にできた悪性神経鞘腫

13歳のシーズーが半年以上前から出来ていた腫瘍が次第に大きくなり、直径5cm位になってきた。しかも頂点が破れて出血してきたという主訴で来院した。他院では年なので危険だから手術は無理だといわれていた。健康診断をした結果、血 … 続きを読む

猫の原因不明の尿道および尿道膀胱支配血管の断裂

年齢1歳の若い猫さんが2日間外出して帰ってきたら、元気食欲が無く、ぐったりしているといということで来院。触診で膀胱は重度の膨満(写真①)、血液ルーチン検査では白血球のかなりの上昇と尿素窒素とクレアチニン、リンが異常な高値 … 続きを読む

この時期ならではの腸閉塞

嘔吐、元気食欲なしの症状で来院した中年例のラブラドールレトリーバーが、X線検査でトウモロコシの芯が閉塞(写真①と②)しているのが見つかった。元々副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)があり、中枢神経症状もある子だったので … 続きを読む

チェリーアイに良く似ている瞬膜(第三眼瞼)の腫瘍(腺癌)

9歳のトイプードルの右目がおかしいということで来院した。一見瞬膜の腫れ方からするとチェリーアイのようだが、チェリーアイ(先日の症例写真①)は通常2歳以下の若い年齢に多いのに、この子は老齢になって発症しており、チェーリーア … 続きを読む