投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

胸水貯留を伴った縦隔の高分化型リンパ腫の猫

11歳の猫が元気消失、1週間前から食欲廃絶、呼吸速迫という状態で来院した。レントゲン検査で胸水の貯留が認められた(写真上段右)ため、呼吸改善と胸水の細胞診の目的で胸腔内の液体を210ml抜去した(写真上段左)。縦隔内の腫 … 続きを読む

慢性リンパ球性白血病のウェルシュコーギーの1年後

16歳のウェルシュコーギーで昨年7月の段階ですでに体表リンパ節の全てが腫大し、リンパ節の針生検による細胞診で高分化型の多中心型リンパ腫であることが分かっており、しかも末梢血のリンパ球が28000(正常値3000位)もあり … 続きを読む

ブルドッグのチェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)

瞬膜の内側にある線組織の炎症が原因で大きくなると、さくらんぼの様に赤く外側に飛び出してくるものをチェリーアイと呼びます。チェリーアイになった犬は、目を気にして前足でこすったり、まぶしそうに目を細めたり、まばたきの回数が増 … 続きを読む

ミニチュア・ダックスフンドの脾臓と肝臓の血管肉腫

急な元気消失、虚脱状態で急患外来で運び込まれた11歳のダックスフンドのX線検査(写真①)と超音波検査で、脾臓(写真③)および肝臓に大小の腫瘤(写真④)があり、腹腔内には液体(血液)が貯留(写真②)、心臓のエコーでは右心室 … 続きを読む

11歳の犬の肛門周囲の腫瘤(肛門周囲腺癌)

数年前に他院で肛門周囲の腫瘤ができて、手術をした病歴があるアメリカン・コッカースパニエルが同じところにまた腫瘤ができてそこから出血をしてきたという主訴で来院した。前回は良性腫瘍で、去勢手術もしたということですので、おそら … 続きを読む

16歳のネコさんの多血症

10日前に20歳のネコさんの腎臓癌が原因の多血症をご紹介しましたが、今回は16歳のネコさんの多血症です。症状は元気・食欲なしヘマトクリット値が68%、X線検査(写真①)では左腎の腫大がみられ、エコー検査では左腎に3cm× … 続きを読む

腎不全の治療を受けていた猫、実は・・・

他院にて慢性腎不全の治療を受けていた10歳のネコさんが、次第に食べなくなって状態が悪くなってきたということで、当院に転院された。確かに血液検査をすると慢性腎不全がありましたが、数値としてはそれほど高い数値ではありませんで … 続きを読む

多血症の20歳のネコさん

20歳のネコさんが元気食欲の低下で来院した。この子は以前に交通事故で骨盤骨折の手術をしており、骨盤腔の狭小化による便秘症もあったため、糞塊の除去も実施した。ルーチンの血液検査ではPCVが73%もあり、かなりの血液の過粘稠 … 続きを読む

口唇に発症した犬の皮膚型リンパ腫

14歳の雑種犬の下顎の口唇部皮膚と粘膜の境にサイズ2cm弱の腫瘤が最近大きくなってきたということで来院。細胞診でリンパ腫の疑いがあったが、診断を確実にするためと、下顎リンパ節や扁桃の腫大がなく、他の部位の異常がないこと、 … 続きを読む

若いミニチュアダックスフントの耳の脱毛症(先天性血管症)

1歳のミニチュアダックスフントが4ヶ月前頃から両耳の耳介の脱毛と色素沈着、痂皮形成(かひ・かさぶた)が進行してきた。ミニチュアダックスに多い耳介の脱毛にはパターン脱毛というのがあるが、通常は成犬で発症し、均一な脱毛で痂皮 … 続きを読む