投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

6階のビルから落下した猫(フライングキャット症候群)

  6階のマンションから落下した6ヶ月齢の猫が救急で来院した。来院時はショック状態でうずくまった姿勢のまま動かなかった。鼻出血と口腔内からやや出血があり、呼吸速迫で頭頚部の辺りを触れるだけで怒り出す。静脈を確保 … 続きを読む

16歳の猫の尾の皮膚にできた腫瘤(毛芽腫)

16歳の猫の尾に腫瘤があり、最近大きくなってきたと同時に出血をするので、何とかしてほしいという主訴で来院。腫瘤は尾の円周の半分近くを占めるため、その部分だけ切除するとなると、皮膚移植をしなければならないので、その後のケア … 続きを読む

左房破裂を起こした僧帽弁閉鎖不全症の犬が3日目に退院

数年間、慢性僧帽弁閉鎖不全症の内服治療をしていた10歳半のキャバリア・キングチヤールス・スパニエルが咳が酷くなったということで来院。2日後にお預かりをしてまもなく状態が悪化。水平眼振や後弓反張、横臥となり、ショック状態、 … 続きを読む

下痢症状で来院したボクサーに脾臓の巨大な血管肉腫

  9歳のボクサーが1週間前からの下痢症状と 昨日嘔吐、よくお聞きすると最近食欲にムラがあるということだった。血液検査の結果は中等度の貧血と中等度の血小板減少症、アルカリフォスファターぜの上昇くらいで他には異常 … 続きを読む

1年以上前から嘔吐がある犬に何が起きていたか

他院にて昨年9月頃より慢性の嘔吐の治療を受けていた7歳の雑種犬が、ここ1週間位前から元気食欲がなくなってきたということで、2件目の病院からご紹介で来院した。この子は昨年来、低蛋白血症があった為、蛋白喪失性腸症の疑いでステ … 続きを読む

大きな肥満細胞腫の切除

7歳の雑種犬の前肢の上腕内側に直径8cm程の腫瘍が最近になって大きさが増してきたということで来院した。針生検で細胞診をした結果、肥満細胞腫と診断し、飼い主の方と相談の上、切除をして病理組織診断の結果でその後の抗癌剤等の使 … 続きを読む

フラットコーテッド・レトリーバーの皮膚腫瘤

フラットコーテッド・レトリーバーの大き目の皮膚の腫瘤が足の裏と耳に存在(下の写真の上と中段)。ここ1週間以内で急に増大してきた。通常この手の腫瘤は特にこの犬種では悪性のものが多いが、切除バイオプシーをした結果、どちらも好 … 続きを読む

尿道結石による尿閉

高齢のビション・フリーゼが踏ん張って便が出ないようだということで来院。血液検査とX腺検査で、尿道に10個以上の結石が詰っており、これが原因で排便ではなく、排尿ができない状態だった。下のX腺写真でペニスのOS.PENISと … 続きを読む

野鳥・ムクドリの保護

ムクドリが落鳥しているのを発見した方が保護して、当院に持ち込まれた。両足が麻痺しており、明らかな神経症状があった。排泄物も黒っぽい色をしており、消化管の出血を示唆していた。当院のエキゾチックを専門に診ている大竹先生は鉛中 … 続きを読む

チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)の治療

 瞬膜の内側にある線組織の炎症が原因で大きくなると、さくらんぼの様に赤く外側に飛び出してくるものをチェリーアイと呼びます。チェリーアイになった犬は、目を気にして前足でこすったり、まぶしそうに目を細めたり、まばたきの回数が … 続きを読む