投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

犬の腹腔内陰睾

      陰嚢内に2つあるべき睾丸が1つしかない片睾丸(上の写真)または1つもなく、腹腔内に睾丸が滞留しているものを腹腔内陰睾(腹腔外で皮下にあるものを停留睾丸)と言います。どちらもそのままにしておくと、中年 … 続きを読む

レーザーによる耳道壁の腫瘤切除

    15歳の犬で以前、垂直耳道切開をしたことのあるビーグルですが、腫瘤から出血したり、耳道入口が汚れるということで、手術を希望されましたが、高齢な為、麻酔時間を最小限にしなければならず、完全切除にはなりませんが、レー … 続きを読む

猫の腎臓のリンパ腫

    7歳の日本猫さんが元気食欲なしということで、来院しました。血液検査で腎臓の検査が中等度の異常、肝臓が重度の異常を示しました。触診でもレントゲンフィルム(上の写真)でも腎臓の腫大とやや凹凸のある形態がわか … 続きを読む

骨髄検査が必要な病気

      重度な貧血(赤血球のPCVが15%)を呈した猫さんの血液塗抹標本で、総白血球数が3600(正常値10000位)で、その内好中球は2600と低い数値でした。また血小板も18000(正常値200000) … 続きを読む

猫の重度の便秘症

1ヶ月以上下痢が続いていたと言う猫さんでしたが、ここ数日食欲も無く吐きだして、痩せてきたということで来院しました。上のレントゲン写真は側面から撮ったものですが、白っぽく太い部分が巨大な糞塊です。      上の … 続きを読む

肝不全により凝固障害をおこし、失血性の貧血をおこした犬

     数年間に亘る慢性肝炎の治療をしていた犬が凝固系の異常をおこし、重度の歯槽膿漏による動揺歯から、大量の出血をして重度の貧血をおこした。その結果ビタミンK1や止血剤の投与、局所の血管収縮剤等で処置し、急遽、輸血を実 … 続きを読む

重度の黄疸を伴った劇性肝炎

        黄疸の進行した典型的な症状(上の写真)は皮膚の露出しているところは全て黄色くなっている。またあらゆる可視粘膜(口腔粘膜・歯肉・結膜など) も黄色くなる。尿の色も黄色からオレンジ色を呈する。肝炎の … 続きを読む

ストラバイト尿石の処方食を与えていた猫に膀胱結石

    数年前に膀胱炎になり、抗生物質で改善しましたが、ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)の結晶が多かったので、それ以来ストラバイトの予防の処方食を与えていました。ところが最近血尿が出るようになり、来院しまし … 続きを読む

外耳炎として長期治療を受けていた中耳炎の犬

     外耳の汚れと毛を取った後、麻酔下で外耳道を観察した写真        左の写真は上の写真の毛と耳垢を特殊な鉗子でつまみ出しているところ。中央の写真は処置後。右の写真は中耳の中を洗浄と吸引の処 … 続きを読む

耳道内の異物(草の種)

    耳の中の異物には自分の体毛が入っていることが最も多いようですが 、このような草の種や芒(のぎ)のようなものが、入っていることがあります。(左の写真は耳道内に草の種が鼓膜に刺さるように奥に入り込んでいる)モニター画 … 続きを読む