投稿者「葉山どうぶつ病院」のアーカイブ

犬の小腸腺癌による腸閉塞(外科治療)

  12歳の柴犬(避妊雌)が昨日からの食欲廃絶、嘔吐を主訴に来院された。 血液検査ではCRPの軽度上昇(2.5mg/dl)がみられたが、その他の項目はSpec-cPLを含めて正常であった 腹部エコー検査にて小腸 … 続きを読む

イヌのアジソン病(副腎皮質機能低下症)

4歳のトイ・プードルが午後外来の最後の時間に『食欲がない』との主訴で来院された。1ヶ月前と比べると体重が600 g減少していた。身体検査では脱水しており、レントゲン検査では心陰影が縮小していた。血液検査ではリンパ球増多、 … 続きを読む

犬の赤血球増加症

1か月前より興奮すると酸欠状態になる、疲れやすいことを主訴に他院を受診され、血液が濃いこと(多血)を指摘されて瀉血処置を実施していた11歳の犬がセカンドオピニオンで来院した。   当院でのスクリーニング検査にお … 続きを読む

9歳の純粋種大型犬の脾臓に認められた巨大腫瘤(4㎏)

他院にて9歳の大型犬の脾臓に腫瘍があるので早めの手術を勧められて、セカンドオピニオンで来院した。脾臓に巨大な腫瘤が存在する場合、一般的に悪性の脾臓の「がん」はここまで大きくなる前に破裂したり、転移病巣が存在したり、副腫瘍 … 続きを読む

上顎前臼歯の歯肉の悪性腫瘍に上顎部分切除を行なった1例

12歳の大型純粋犬の歯肉の腫瘤に飼い主様が気付かれて、来院した。右上顎犬歯の尾方に第一前臼歯が隠れるくらいの大きさ(約1.5cm)の腫瘤が存在していた為、その腫瘤に対してFNAによる細胞診をまず行ったところ、非上皮系の悪 … 続きを読む

猫の腸管穿孔による慢性腹膜炎

若い猫が他院にて避妊手術を受けた後から元気や食欲がなく、お薬を内服しても熱っぽい状態が変わらないということで来院した。ルーチン検査では白血球の増多(好中球と単球の増加)と総蛋白特にグロブリンの上昇が見られた。エコー検査で … 続きを読む

スコティッシュフォールドの肝臓に見られた胆管嚢胞腺腫

7歳のスコティッシュフォールドが他院で胆嚢肥大と言われており、4~5か月間の慢性嘔吐があった。当院で改めて検査させて頂いたところ、肝臓内に直径4~5cmの嚢胞状のマスが3か所、小さなものが1か所存在し、左右の腎臓にも直径 … 続きを読む

大型犬の胃内異物を内視鏡(胃カメラ)で摘出

若い大型犬がご主人の革のベルトを呑み込んでしまったという事で来院した。内視鏡で1時間半以上かけて取り出した。ベルトは13個に喰いちぎられていたため、摘出に苦労した。開腹手術による胃切開であれば、30分ほどで終わっていたと … 続きを読む

肥満細胞腫の悪性度や存在する場所によって手術の仕方は様々

1例目は雌の6歳のラブラドールレトリーバーで前胸部にできた腫瘤が細胞診で肥満細胞腫と診断した。但し、肥満細胞の悪性度はそれほど高くなかったが、皮膚に割合余裕のある部位だったため、手術法は縦横2㎝のマージンと深さは筋膜まで … 続きを読む

犬の脾臓原発の血管肉腫

9歳のビズラが最近食欲が減退、元気が無いという事で来院。触診にて中腹部にマス様のものを触知、粘膜色は貧血を呈していたため、ルーチン検査として血液検査、X線検査、エコー検査を実施。結果は貧血と白血球増多(好中球・単球の増加 … 続きを読む