月別アーカイブ: 2013年9月

この時期ならではの腸閉塞

嘔吐、元気食欲なしの症状で来院した中年例のラブラドールレトリーバーが、X線検査でトウモロコシの芯が閉塞(写真①と②)しているのが見つかった。元々副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)があり、中枢神経症状もある子だったので … 続きを読む

チェリーアイに良く似ている瞬膜(第三眼瞼)の腫瘍(腺癌)

9歳のトイプードルの右目がおかしいということで来院した。一見瞬膜の腫れ方からするとチェリーアイのようだが、チェリーアイ(先日の症例写真①)は通常2歳以下の若い年齢に多いのに、この子は老齢になって発症しており、チェーリーア … 続きを読む

胸水貯留を伴った縦隔の高分化型リンパ腫の猫

11歳の猫が元気消失、1週間前から食欲廃絶、呼吸速迫という状態で来院した。レントゲン検査で胸水の貯留が認められた(写真上段右)ため、呼吸改善と胸水の細胞診の目的で胸腔内の液体を210ml抜去した(写真上段左)。縦隔内の腫 … 続きを読む

慢性リンパ球性白血病のウェルシュコーギーの1年後

16歳のウェルシュコーギーで昨年7月の段階ですでに体表リンパ節の全てが腫大し、リンパ節の針生検による細胞診で高分化型の多中心型リンパ腫であることが分かっており、しかも末梢血のリンパ球が28000(正常値3000位)もあり … 続きを読む

ブルドッグのチェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)

瞬膜の内側にある線組織の炎症が原因で大きくなると、さくらんぼの様に赤く外側に飛び出してくるものをチェリーアイと呼びます。チェリーアイになった犬は、目を気にして前足でこすったり、まぶしそうに目を細めたり、まばたきの回数が増 … 続きを読む

ミニチュア・ダックスフンドの脾臓と肝臓の血管肉腫

急な元気消失、虚脱状態で急患外来で運び込まれた11歳のダックスフンドのX線検査(写真①)と超音波検査で、脾臓(写真③)および肝臓に大小の腫瘤(写真④)があり、腹腔内には液体(血液)が貯留(写真②)、心臓のエコーでは右心室 … 続きを読む

11歳の犬の肛門周囲の腫瘤(肛門周囲腺癌)

数年前に他院で肛門周囲の腫瘤ができて、手術をした病歴があるアメリカン・コッカースパニエルが同じところにまた腫瘤ができてそこから出血をしてきたという主訴で来院した。前回は良性腫瘍で、去勢手術もしたということですので、おそら … 続きを読む

16歳のネコさんの多血症

10日前に20歳のネコさんの腎臓癌が原因の多血症をご紹介しましたが、今回は16歳のネコさんの多血症です。症状は元気・食欲なしヘマトクリット値が68%、X線検査(写真①)では左腎の腫大がみられ、エコー検査では左腎に3cm× … 続きを読む