犬の歯肉にできた悪性黒色腫(メラノーマ)

12歳のテリア系雑種犬が最近下痢が続くということで、診察をしたところ、下痢とは関係がないのですが口腔内に黒い腫瘤が見つかり、下顎の大臼歯の歯肉から1cm大の円形腫瘤(下の写真)とそれにつながる様に少し小さな楕円形の黒い腫瘤が確認された。その部分の針生検による細胞診と病理組織検査ではメラニン色素を含んだ細胞が大小不同を伴って多数存在していることから悪性黒色腫という診断となった。悪性黒色腫は転移性が80%を超え、大きさが2cm以内でリンパ節に転移がなければステージⅠで中央生存期間511日ですが、この子の場合下顎リンパ節にすでに転移が認められたため、ステージⅢとなるため、中央生存期間が164日となってしまう。

 

飼い主の方は外科手術や化学療法や放射線治療を望まないということでしたので、自然療法などの代替療法をやっていくことになった。

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