13歳のマルチ-スの脾臓と右心室壁のマス(腫瘤)

13歳のマルチースが、急な食欲不振、嘔吐、ふらつきの症状で来院した。血液検査およびX線検査、エコー検査を実施し、血液検査とX線検査では大きな異常はなく、エコー検査で脾臓に1cm程の小さなマス、心臓の右心室壁には、2cm程の低エコーのマスが見つかった。今回の症状は心臓のマスが原因の右心不全によって、消化器症状やふらつきなどが発現したものと考えられる。脾臓と右心室にマスが存在していたことと、その内部が低エコーであることから、血管肉腫の可能性が示唆される。但しそれ以外の転移性の腫瘍と言うことも考えられるが、いずれにしても予後はあまり良くはなさそうである。下の写真は心エコー図で上の方に見える円形で内部が黒く低エコーに見える部分が腫瘤

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