13歳のミニチュアダックスフンドの耳介の皮膚に直径1.6cmと7mmの腫瘤があり、ここ2週間程で大きくなってきたということで来院。針生検による細胞診で肥満細胞腫と診断した。複数の肥満細胞腫が増大傾向があることから、切除手術となった。耳介は皮膚の余裕のない軟骨のサンドされた薄い構造の為、全層の切除とした。耳は段差が出来たり、湾曲する可能性があることを飼い主の方にご理解いただき、手術となった。病理組織検査では肥満細胞腫のグレードⅠ~Ⅱに相当するという結果だった。いずれも完全切除で脈管浸潤なしということだが、グレードⅠでは無いので、再発や転移は無いわけではない。したがって術後も注意が必要だ。写真は術前と術後。