ビーグル犬の鶏卵大の膀胱結石の摘出手術

9歳のビーグルが以前より頻尿や少量の出血があったようですが、ここ数日元気や食欲が無くなってきたということで来院された。触診で膀胱の位置に硬いボール状のものが触知できたので、血液検査などのルーティン検査とX線検査さらにエコー検査を実施したところ、下の様な大きな膀胱結石(写真①②)が存在し、それが原因して腎臓は尿管から膀胱に尿が流れ難くなった為に起きた水腎症(写真③)になっていた。子宮内には液体が少量貯留しており、白血球増多と子宮内膜炎から蓄膿症(写真④)になってきているようだった。来院当日から静脈輸液を開始して、脱水と電解質補正、腎機能の改善をはかった。翌日に手術となり、膀胱結石の摘出(写真⑤⑥⑦⑧)と卵巣子宮摘出術を実施した。術後は腎後性腎不全ということになるので、結石を取り除くことで2日目にはBUNやCreは正常になり、元気も出てきた。

写真①        写真②

写真③        写真④

写真⑤        写真⑥

 

 

 

写真⑦        写真⑧

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