中年齢の大型犬が急に立ちっぱなしで動かなくなり、急にお腹が膨れて呼吸が早くなってきた症状で夜間救急動物病院に行かれた。診断は胃捻転。胃ガスを抜く処置をして、輸液等の救急処置をして、翌朝当院に来院。その時点でもほとんど動けない状態だった.X線検査をして胃がほぼ180度の回転をしていた為、輸液をしすぐに手術になった。まずは胃チューブを入れてガス抜きをした後に開腹し、胃の漿膜から粘膜下織までをフラップ上に剥離し、これを腹壁にトンネルを作ってそこをくぐらせて元の位置にフラップを戻して縫合する。最後にもう一度胃の漿膜と腹壁が密着するように補充の縫合をして、閉腹。あとは通常の皮下織と皮内及び皮膚縫合となる。写真はガスを外から抜いて胃チューブでガス抜きをしてからの開腹時の写真。