大腿部外側の大きな軟部組織肉腫の切除手術に皮膚のフラップを応用した

10歳を超えた中型犬の大腿部外側に直径10cm近い腫瘤が形成されていた。すぐに針生検により細胞診をした結果、非上皮系悪性腫瘍の特に脂肪肉腫が疑われた為、後日切除手術を実施した。腫瘍周囲を1.5㎝マージン、深部は大腿筋の筋膜まで切除をすると、腫瘍の切除後はかなり大きな皮膚の欠損となるため、余裕のある腹側部の方向から皮膚を移動して被覆する形で縫合する必要があった。いわゆる皮膚フラップ形成術により皮膚にテンションをかけずに縫合を実施した。2週間後にはきれいに縫合部が癒着していたため、抜糸をした。

 

 

 

コメントは停止中です。