結石による尿道閉塞を伴った老犬の尿道ろう形成術

膀胱内に結石が存在していた13歳の中型犬が、尿道閉塞による腎不全を発症し虚脱状態で来院した。排尿できず膀胱には大量の蓄尿があり、BUNやCre等が高値となって、腎後性腎不全になっていた。陰茎骨の付け根に結石が完全閉塞し、水圧をかけたり、ゼリーを高圧で入れても、動かなかった。細い尿道カテーテルが結石の側面を通過したため、排尿後留置して、十分な点滴をした結果、状態は改善し、食事も食べれるようになったが、カテーテルを抜去すれば同様の状況に戻ることが予想された為、飼い主様と相談の上、将来膀胱結石が再発しても尿道の閉塞を起こしにくい尿道ろう形成術を陰嚢前部に実施した。その後の経過も良く、数日後抜糸となる。

 

 

 

 

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