小型犬の下部尿路結石(膀胱・尿道)による尿道の再閉塞の予防にもなる尿道瘻形成術を行った。

尿閉で来院し、緊急処置としてペニスの付け根の位置の尿道に詰まっていた小結石や砂状の結石を膀胱に戻す処置をしても、動かなかったため、膀胱切開および尿道切開後、尿道瘻形成術を実施。但し、摘出した膀胱内・尿道内の結石は尿酸アンモニウム90%だったため、肝臓の門脈体循環シャントや原発性門脈低形成/微小血管異形成等の可能性が出てきた。術後にも血液検査を行ったが、肝酵素はやや高値で、総胆汁酸の食後の値がかなり高値だったので、これらの疾患の疑いはある。初日の血中のアンモニア値は正常だったが、アンモニアの異常値を示すものは70%と言われているので、あとは門脈造影CT検査が必要と思われたが、肝性脳症のような症状は今まで食後の症状としては全くなかったようなので、食事療法等で様子を見ていくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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