肝不全により凝固障害をおこし、失血性の貧血をおこした犬

   
 数年間に亘る慢性肝炎の治療をしていた犬が凝固系の異常をおこし、重度の歯槽膿漏による動揺歯から、大量の出血をして重度の貧血をおこした。その結果ビタミンK1や止血剤の投与、局所の血管収縮剤等で処置し、急遽、輸血を実施した。輸血は緊急を要したため、私の愛犬ローリー(ラブラドール・レトリーバー)から供血し、クロスマッチテストでOKとなり、200ccの輸血となった。翌日には出血が止まり、血色も良くなり貧血が改善。元気も食欲も出てきたため、夕方には退院の運びとなった。

慢性の進行した肝疾患では、時折、血液凝固系が異常になり、出血傾向が強くなることがあります。重度になる程、頻繁な定期検査と血液凝固系の検査もしておく必要があります。

 

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