猫の腎臓のリンパ腫

   

7歳の日本猫さんが元気食欲なしということで、来院しました。血液検査で腎臓の検査が中等度の異常、肝臓が重度の異常を示しました。触診でもレントゲンフィルム(上の写真)でも腎臓の腫大とやや凹凸のある形態がわかります。

 
   

そこで腎臓と肝臓の超音波検査と腎臓の針生検をしました。超音波検査では腎臓の腫大と皮質および髄質の構造が不明瞭、肝臓のわずかな腫大と胆嚢内の胆泥や胆管壁の肥厚、胆管の蛇行と血液検査結果から胆管肝炎の疑い。腎臓の針生検による細胞診では腎臓にはありえないほどのリンパ球及び幼若リンパ球が存在した(上の写真)結果から、この子の腎臓はリンパ腫というガンであることが分かりました。

 

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