9歳のシュナウザーが慢性の血便で来院しました。血液検査、レントゲン検査、便検査、膵炎の検査、超音波検査等を実施した結果、犬特異的リパーゼ活性の数値が200以下が正常のところ1000以上、レントゲンの異常なガスパターン、超音波検査で、小腸の腸管壁の異常な肥厚が確認されました。 その結果飼い主の方と相談の結果、病変部の摘出手術及び病理組織検査をする事になった。上の写真が大きく腫大した小腸(空腸)に認められた腫瘤と小さめな腫瘤。
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肉眼的に確認できた2ヶ所の腫瘤を含めた腸管切除を実施。左は術後、右は切除した腫瘤部(2ヶ所)の縦断面の写真。病理組織検査の結果は消化器型のリンパ腫で、低~中分化型リンパ腫ということですが、クロナリティー検査(T細胞型リンパ球かB細胞型リンパ球かの検査)の結果も参考に今後は膵炎の治療をしながら、化学療法を実施していくことになりますが、膵炎があるために使用できる化学療法剤が限られてしまうでしょう。
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