神経外科学国際セミナーに出席して

今回はJAHA(日本動物病院福祉協会)の国際セミナーで、アイオワ州立大学のDr.Nich Jefferyの神経外科の3日間セミナーでした。内容は1日目と2日目はⅠ型とⅡ型の椎間板ヘルニアとウォブラー症候群、それに関連する手術でラミネクトミー・ミニヘミラミネクトミー・ベントラルスロットといった異なるアプローチ法の手技と適応。また胸腰椎椎体部分切除術(coupectomy)や頚部脊髄への背外側アプローチ法、L7神経の減圧のための腰仙部における椎間孔拡大術の適用と手技等を学んだ。3日目には脊椎の不安定性を起こす骨折や亜脱臼などに対する整形外科手術法や腰仙部変性症候群の診断法と様々な外科手術法についての紹介。更には脊髄損傷への細胞移植に関しての治療法や麻痺した犬の排尿に利用できる電気的神経機能代替装置の紹介など、たいへん面白い内容だった。