NHKのNEWS WEBに掲載されていたもので、おもしい内容でしたのでご興味のある方はこちらをご覧下さい。動画もあります。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150417/k10010051201000.html
人と犬との親密な関係は、幼い子どもと母親の間の関係と同じメカニズムで作られるという研究結果を、麻布大学などがまとめました。
哺乳類が共通して持つホルモンが関わっているということで、研究チームは、犬が人との生活に適応するなかで、培ってきた能力ではないかとしています。
哺乳類が共通して持つホルモンが関わっているということで、研究チームは、犬が人との生活に適応するなかで、培ってきた能力ではないかとしています。
人の幼い子どもと母親は、互いに見つめ合うことで親密な関係が生まれるとされ、それには、哺乳類のメスが出産や授乳の際に盛んに分泌するオキシトシンというホルモンが関与することが分かっています。
麻布大学などの研究チームは、家庭で飼われている犬とその飼い主30組を対象に、30分間、触れあったあと、互いの尿に含まれるオキシトシンの濃度を測る実験を行いました。
その結果、飼い主をよく見つめて親密な行動を取る犬は、あまり見つめない犬よりもオキシトシンの濃度が高かったほか、その飼い主の尿でも同じ傾向がみられました。
また、犬と共通の祖先を持つオオカミで実験したところ、ほとんど飼い主の顔を見ず、オオカミと人のいずれにも、オキシトシンの濃度に変化はありませんでした。
このため、研究チームは人と犬との親密な関係は、幼い子どもと母親の間の関係と同じオキシトシンを介したメカニズムで作られ、こうした能力は犬が人との生活に適応するなかで、培ってきたと考えられるとしています。
麻布大学共同研究員の永澤美保さんは「人に寄り添うことができる犬の習性をしっかり捉えれば、補助やセラピー以外にも活躍の場が生まれるのではないか」と話しています。
この研究成果は、日本時間の17日発行されるアメリカの科学雑誌、「サイエンス」に掲載されます。
麻布大学などの研究チームは、家庭で飼われている犬とその飼い主30組を対象に、30分間、触れあったあと、互いの尿に含まれるオキシトシンの濃度を測る実験を行いました。
その結果、飼い主をよく見つめて親密な行動を取る犬は、あまり見つめない犬よりもオキシトシンの濃度が高かったほか、その飼い主の尿でも同じ傾向がみられました。
また、犬と共通の祖先を持つオオカミで実験したところ、ほとんど飼い主の顔を見ず、オオカミと人のいずれにも、オキシトシンの濃度に変化はありませんでした。
このため、研究チームは人と犬との親密な関係は、幼い子どもと母親の間の関係と同じオキシトシンを介したメカニズムで作られ、こうした能力は犬が人との生活に適応するなかで、培ってきたと考えられるとしています。
麻布大学共同研究員の永澤美保さんは「人に寄り添うことができる犬の習性をしっかり捉えれば、補助やセラピー以外にも活躍の場が生まれるのではないか」と話しています。
この研究成果は、日本時間の17日発行されるアメリカの科学雑誌、「サイエンス」に掲載されます。