湘南臨床研究会「猫の消化器疾患」に出席(金子・安・小林)

5月23日(木)20:00~22:30 湘南臨床研究会にて石田卓夫先生の講義に出席。

今回は「猫の消化器疾患」の中でも、以下の内容を深く学んだ。

 

1.IBD(炎症性腸疾患 – Inflammatory Bowel Disease)の診断と治療

IBDの病理発生はさまざまな因子が重なって発症すると考えられているが、国や地域によって発生が少ないことがあるのは興味深いテーマであった。

また、話題となっている腸内細菌に対してのプロバイオティクス(特にペディオコッカス)についても詳しく学んだ。

他にも、IBDによる小腸性、または大腸性の下痢に対するさまざまな治療方法・アップデートを学び、飼い主様にご提案できる治療の選択肢を増やすことができた。

 

2.胃・および腸管の腫瘍(リンパ腫・腺癌・肥満細胞腫)

猫の消化器型リンパ腫について、その発生部位や形態に応じて外科手術を実施するかどうかの判断基準を学んだ。

 

猫の消化器疾患は、鑑別診断が多様であるが、そのひとつひとつをしっかりと学び、確かな診断と治療を実施していきたい。