グリーフケア症例検討会に三谷獣医師と細田看護師が発表

動物医療グリーフケアの第一人者阿部美奈子先生のZoomによる症例検討会だったが、国際的な感覚の持ち主でもある阿部先生の説明で、安楽死に対する外国人と日本人の考え方と感覚の違いがとてもよく理解できた。また三谷先生の症例で、小型犬の重度な肺水腫の患者さんが、初診で診療時間外の救急外来で来院し、治療のため継続監視で2晩徹夜した。3日目の未明に急変し、心肺蘇生になり、飼い主さんは最期をみとることはできたが、最終的に亡くなった。初診の患者さんなので、飼い主さんとのコミュニケーションも充分とれず、飼い主さんと患者さん情報があまり無い中なので、仕方のないことだが、我々が常に心掛けている患者さん(動物)の気持ちを中心にした医療を忘れて、病気だけに集中してしまい、飼い主さんから離れて知らない環境にいて不安を抱えていたワンちゃんのことをもう少し考えた対処が必要だったかもしれない。