24日~26日の3日間に亘るJAHA国際セミナーに出席してきました。内容はアメリカ獣医外科専門医、ヨーロッパ獣医外科専門医、オーストラリア獣医学会小動物外科フェローでもあるジュリアス・リプタック先生の腫瘍外科のセミナーでした。リプタック先生はカナダのオタワにあるAlta Vista Animal Hospitalという病院で腫瘍外科を特に専門にしている世界的に有名な獣医外科専門医です。今回も私にとって、とても有用なセミナーでした。今までほとんど手をつけなかった心臓の右心房の血管肉腫の切除や肋骨の骨肉腫の場合の肋骨6本までの切除とその後の整復法、前肢の撓骨遠位端の骨肉腫の切除後に2種類のプレートを使った手術など最新の安全かつ術後合併症や感染症を起こし難い方法が紹介された。日本ではまだすぐには応用できませんが、断脚をせざるを得ない場合、将来、肢端部に皮膚と親和性が強い素材の義足を装着することも可能になりそうです。以前に当院のホームページの今年3月の症例報告にもある副腎の褐色細胞腫の術前述中管理法についての注意点なども経験しているだけに大変参考になった。他にもその手術症例に合った鎮痛剤の使い方や最近使っていなかったTAステープラーの適応など、数多くの手術手技のコツと最新治療を勉強できた。 | |
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