患者さんが元気に、楽しくなる病院:産婦人科三宅医院(岡山県)

休みを利用して行ってきた日本動物病院福祉協会(JAHA)の研修会の最後のセッションで、産婦人科三宅医院(岡山県)の院長と100名を越すスタッフたちのインタビュー形式を取り入れた記録ビデオを見させていただいた。スタッフ全員がとても生き生きして働いており、院長のコンセプトは患者さんが元気で楽しくなる病院、幸福感に包まれた病院でありたいとおっしゃっています。そしてこの病院の目指しているのはメディカル・ディズニーランドだというのです。

妊産婦の方の出産前から出産後の子供はもちろん、ご主人や家族、また退院した後のOBまでもが参加できるイベントや継続医療(乳幼児、小児科健診・眼科検診・出産前からの母親の歯科検診・育児中の心理カウンセラー・美容整形外科)が受けられ、入院中の患者さんにもかなりきめ細かなサービスをしている。そのきめ細かさはAC(アメニティー・コーディネーター)という患者さんの快適な環境づくりに貢献しているお掃除のおばさんたちからの情報やアイデアから来ているのです。

この病院は患者さん中心の医療であり、患者さんが求めているものに答えたり、自分が患者さんになったつもりで考えたサービスをしたりすることで、患者さんに喜ばれ、感謝され、それがスタッフのモチベーションを高めることにもなっている。

動物病院の患者さんは動物ですが、私たちはその患者さんである動物の飼い主様が望んでいらっしゃるものに答えるだけではなく、望んでいらっしゃること以上のサービスをご提供させて頂くことを目標と考えております。そして人と動物の絆「ヒューマンアニマルボンド」を大切にした質の高い獣医療と、動物のウェルネス(心身共に健康で美しく生活している状態)のために、医療以外のことも我々ができることをやっていこうと考えております。