『歯周病を極める!』セミナーに参加(安)

 

10月6日(日)に歯科・口腔外科を専門とされている江口徳洋先生(Vets Dental & Oral Sugery Office)の『歯周病を極める!~口腔内検査からホームケアまで~』セミナーに参加してきました。

 

 

歯周病は、3歳以上の犬の80%が罹患しているといわれています。

 

歯周病は、歯を腐らせてダメにしてしまうだけでなく、顎の骨を溶かしてしまったり、またさまざまな全身の病気を悪化させる要因になっています。

 

今回受講したセミナーでは、動物に優しく、より専門的に口腔内の状態を把握する検査方法や、歯を抜かないで治療した多くの症例を学ぶことができました。

 

また、お家で飼い主様が歯ブラシを使ってデンタルケアをしっかり行うことができるようになるためのステップも、より詳しく動画で学ぶことができたため、その子にあったデンタルケアの方法をしっかりと伝えていきたいです。

 

全身麻酔下での歯科処置が必要な際は、麻酔前検査をしっかりと行い安全に処置ができるように対応いたします。

 

また、当院には歯科専用のレントゲンや、さまざまな機器・器具があるため、より安全に適切な処置をすることが可能です。

 

 

お口のことに関して、ワンちゃんだけでなくネコちゃんもぜひご相談ください!

 

NAHA国際セミナー「救命救急学」に参加(院長・安)

9月20日~22日の3日間、コロラド州立大学の助教授Dr.Geoff Heffneryの『救命救急学』のセミナーに出席してきた。

1日7時間×3日間と長丁場ではあったが、しっかりと時間をかけて、生理学などの基礎学問の理論から救命救急という学問を紐解いて、どう臨床現場に活かしていくのかを学ぶことができるセミナーであった。

獣医学領域における救命救急学はここ数年で大きく研究と臨床が発展し、以前はスタンダードだった治療が、今は推奨されない/禁忌になることもあるので常にアップデートが必要である。

今回は1次情報である論文をもとに、『この場合、このように考えて、このように治療をしていく』その最新の知識を学ぶことができ、非常に有意義であった。(獣医師 安)

JAHA国際スペシャリストセミナー「形成外科」に参加(院長)

7月26日~28日の3日間、ミシガン州立大学の助教授Dr.Bryden Stanlyの形成外科のセミナーに出席。内容は開放創の管理から皮膚再建術(緊張緩和テクニック・真皮下血管網皮弁・軸性皮弁・遊離皮膚移植などのコツ、顔面、頭・頸部の再建や会陰部欠損の再建など)大変わかりやすく、素晴らしいテクニックを紹介していただいた。すぐ明日からでも応用出る内容なので、とても有意義だった。

湘南臨床研究会「骨や関節の画像診断」「運動器疾患の手術以外の治療法」に出席(金子・安・中山)

7/18 (木) 20:00~22:30 日本大学の獣医整形外科担当の枝村一弥先生の講義に出席。

 

今回は運動器疾患の診断のポイント、治療法を学んだ。

 

疾患によっては一方向からのレントゲン撮影では異常が認められないこともあることから、その際の撮影のポイントなどを学んだ。最近では運動器疾患の診断に超音波検査が用いられるようになってきている。例えば前十字靭帯断裂において、レントゲンでは確認されない断裂像が抽出できるなど日々の臨床に活かせることばかりであった。

 

また、12歳以上の猫ではなんと90%に関節症が存在している。

「爪が伸びている」、「ジャンプをしなくなった」、「グルーミングの頻度が減った」など早期発見・早期診断に役立つチェックリストは猫の飼い主様にも普及していきたいと思う。

 

整形外科疾患で手術以外の選択肢では、どのように管理していくかなどの講義も受け、できることがたくさんあることを学んだ。(中山)

7月21日『犬の熱中症セミナー』開催報告

7月21日(日)に飼い主様向けセミナー

『犬の熱中症対策~普段から気を付けておきたい10のこと~』

を当院の安獣医師が行いました。

90分という限られた時間の中で、140枚以上のスライドを使用し熱中症対策について説明させていただきました。

 

~参加者の感想の一部~

『説明がきめ細かく、わかりやすい内容でためになりました』

『今まで受講したセミナーの中で一番内容が濃かったです』

『熱中症について知らないこともあったので参考になりました。散歩時に水やタオル、うちわを持っていきます。』

『昨今猛暑で犬も人間も熱中症には気を付けないと!と思っていましたので、人間と犬との体のしくみの違いなどから、ワンちゃんに特に注意すべき点をわかりやすくお話いただけてとても良かったです』

 

お忙しい中たくさんの飼い主様にご参加いただき、ありがとうございました。

 

ご要望にお応えして、8月4日(日)14:00~

再開催いたします。ご興味のあるかたは是非ご参加ください。

 

日本獣医がん学会(7月6日・7日)出席(金子・村上)

今回のテーマは「犬の軟部組織肉腫」:今回とても面白かったのは2日目の軟部組織肉腫の病理、画像診断、外科手術、放射線療法、化学療法のそれぞれの専門医による実際の症例を交えてのレクチャーだったが、組織学的グレードとマージンによる予後の違い、特に犬の血管周皮種のマージンと線維肉腫のマージン、さらにネコの線維肉腫のマージンと悪性度の高いものほど当然のことながら、大きなマージンを取る必要があること。また最近話題の化学療法としてシクロフォスファミドとピロキシカムを併用したメトロノーム療法やトセラニブによる治療、さらに電気化学療法などの説明があったが、副作用のリスクも多少あったり、費用面の問題があったりするので、それぞれが標準治療で抵抗性を示したものに使用したり、使用するタイミングなどを考えて治療していくことになる。特に面白かったのは、機能性副腎腫瘍に対する様々な角度からの考察や治療法と術後の注意点など、専門医による解説が大変役に立つ内容だった。

猫の集会(猫医学会JSFM)に参加(院長)

6月23日(日)東京コンベンションホールにて、我々が日常診療で良く遭遇する疾患である猫の甲状腺機能亢進症・猫の全身高血圧症・猫のてんかん発作・猫の血栓症等についての各専門家の講義があった。

犬と猫の眼科学国際セミナー(米国眼科スペシャリストによる厳選トピックス)に参加(中山・院長)

6月28日・29日・30日の3日間、眼科の基礎から実践応用・診断治療のアップデートまで、我々臨床家がすぐに役立つ内容ばかりで、大変素晴らしい講義だった。テーマは「犬と猫の結膜炎」「ネコヘルペスウイルス」「眼瞼の疾患と手術法」「ぶどう膜炎の診断と治療法」「緑内障の診断と治療法」「眼科薬理学」「瞳孔不同症の診断手引き」等。

JAHAセミナーTHE 臨床病理診断学に出席(安)

6月12日に米国獣医臨床病理専門医である小笠原 聖悟先生が講師のJAHAセミナー『THE 臨床病理診断学 ~ディスカッション型 症例から学ぶ臨床診断』に出席してきた。

このセミナーは少人数参加(8名)で小笠原先生とディスカッションをし、その内容をもとに顕微鏡で一緒に細胞を診ながらすすめていくセミナー形式である。

===========

・貧血の症例にはしばしば鉄剤を投与する
・球状赤血球の評価に自信が持てない
・発熱があり総白血球数も高いので、抗菌薬を投与することがある
・出血傾向がないようなら、血小板減少症はそれほど気にしない
・UPC上昇時の鑑別診断があいまいである
・移行上皮癌の診断に自信がない
・ALP上昇の原因をどのように判断するか迷うことがある
・多飲多尿の症例で、血液検査に異常がない時には、早めに水分奪取試験を行う
・内分泌検査の結果解釈に不安がある

この中で1つでも『はい』と答えてしまった先生には特におススメのレクチャーです。

JAHAホームページより転載

https://www.jaha.or.jp/training/seminar/vet/cytologyws2019/

===========

12月まで合計4回のセミナーで今回のテーマは『血液疾患(貧血や白血球の評価)』であった。

 

配布された資料は患者情報とCBC(一般血球検査)のデータのみ記載されているものだけだったので驚いたが、一つ一つ丁寧に、その意義と意味を参加者とともに読み解いていった。

 

血液の評価方法・アプローチ・考え方を、米国獣医臨床病理専門医と一緒に考えながら学ぶ時間はとても有意義なものであった。

 

当院ではCBC(一般血球検査)の評価はすべての症例で血液塗抹を作成し、顕微鏡にて評価をおこなっている。

今回の講義で学んだことを、日頃の診察に活かしていきます。

JAHA国際セミナー『検査データの先にあるもの』に出席(金子・中山)

5/21~23と三日間、臨床病理学のセミナー『検査データの先にあるもの』に参加してきた。

講師はアメリカ、コーネル大学の 獣医師 Tracy Stokol 先生

 

一日目は貧血がみられる疾患の考え方、疾患別の特徴所見、そして白血球増加が認められるときのアプローチ(再生性か非再生性か・腫瘍性か反応性かなど)などを学んだ。

 

二日目は出血時に血を止める機能である凝固機能の異常を伴う疾患のアプローチを学んだ。

中でも播種性血管内凝固(DIC)という、凝固系の活性化により血栓の形成が続発してしまう病態は、進行するまで一般的な血液凝固系検査(PT,APTT,Fib)ではほとんど異常を示さず、小さい血管の血栓では検出することが難しい。

しかし、DICには必ず基礎疾患が存在し、早期に治療を行うことが重要であると実感した。

 

三日目は実際の症例をもとに講義やディスカッションがすすめられた。

赤血球や白血球に関する項目だけでなく、血液化学検査の数値や尿など、全体的に評価することの大切さを学ぶことができた。

 

より良い検査方法の手技などを学び、葉山どうぶつ病院でもスタッフ間で共有し、日々の診療に役立てて行きたいと思った。