第20回飼い主様向けセミナー終了(和田)

11月26日(日)、当院院長から葉山どうぶつ病院の「統合医療と専門診療について」の講演があった。いつも休日にも拘らず沢山の方に出席していただけるので、スタッフともども大変うれしく思っています。「いつも大変ためになるので毎回出ています」という方もおられますし、ある方は「専門診療がどのようにして受けられるかとか、その内容なども聞きたかったので、」とおっしゃっていた。またNPO法人のGPUAのご寄付もご協力いただき、本当にありがとうございました。今回本年度最後のセミナーでしたが、次年度は1月28日(日)14:00~皮膚科専門医の江角先生による「皮膚のケア(仮題)」を予定しています。ご期待ください。下の写真は今回の院長講演のスナップ写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山中学校2年生の職業体験(院長)

11月9日・10日の2日間葉山中学校の2人の2年生(女性)が職業体験に来た。2人共、動物病院の仕事を見るのは初めてだそうだ。診察室で診療中のところを見学してもらったり、掃除や洗濯、片付けなどをやってもらったり、手術も去勢手術などの簡単な手術を見学してもらった。全身麻酔下での歯科治療も見て頂いたが、担任の先生の方が興味があったらしく、よく観察していただいたようです。下は2人の中学生の手術室でのスナップです。

葉山中学校で職業インタビューに答える(院長)

16日9:50から10:50の約一時間、中学1年生対象に職業インタビューが開催された。私の教室には動物病院に興味のある学生のみが約30人集まっていた。司会進行の係と質問者、歓迎の挨拶とお礼の言葉を言う生徒がそれぞれ担当者して行った。5つの質問に1つづつ答える形だったが、印象に残る質問が1つあった。「もし魔法が使えるとしたら、動物の気持ちが分かるのと、病名が分かるのではどっちの能力がいいですか?」というものだ。すぐに答えました。「私は病名が分かる方が良いと思います。何故かと言うと、私は動物の気持ちが分かるからです。その動物が何を思っていて、何を望んでいるか、あるいは何をしたいかといったことが、長い間動物と生活を共にしていると分かるものなのです。そして病気の動物の目つきや顔つき、耳やひげの位置、体位や尾の状態など経験を積むことで、機嫌が良いのか、気分が悪いのか、痛みがあるのかなども分かるようになります。魔法で病名が分かると余計な動物にとってストレスになるような検査をしなくて済むので、とても良いことですよね。」といった具合に回答いたしました。最後に担当の先生がご挨拶して終了になった。

ヤーパンヘール社主催のホモトキシコロジーの症例発表会で院長が講演(院長)

11月12日(日)12:00~17:00新宿にある小田急センチュリータワーで私が講師として講演した。病院の紹介とホモトキシコロジーの症例発表、そしてGPUA の説明とご寄付のお願いまでさせて頂いた。また工藤社長が講演後に休憩時間を設けていただいたり、コーナーにブースを設置して頂いたので、GPUAの寄付金も集まり、新たに募金箱を病院に設置していただけるという先生も数人いらっしゃって、ヤーパンヘールの工藤社長には大変お世話になった。

葉山町防災訓練に参加(院長)

11月11日(土)12:30~上山口小学校にて葉山町防災訓練が行われた。1か月程前に葉山町教育委員会研修室にて行われた打ち合わせ会にも獣医師会代表として出席し、内容を聞いていたが、細かい内容についての説明がなかったため、当日現地でどのようにするかを町役場の職員の方に聞いて実施することになった。町役場の担当者の説明ではペット同伴者は受付を済ませたら、ペットの検診をしてテント小屋のケージに収用し、飼い主は災害テント場所で宿泊になるそうだが、実際の震災時には獣医師自体がすぐにそこに来て診察は不可能なはずですし、獣医師会の協定の中には含まれていない。また飼い主と離れてテント小屋のケージに入れられた犬はまず大人しくしていないので、自治体から犬の収容を断られる可能性がある。実際にやってみると分かって、改善しなければならない内容がいくつも出てくる。                           またおそらくペットと同伴での非難は車内でということもやむを得ないのではないかという意見が獣医師会の災害担当者の中に出ていた。

三獣医師会合同学術講習会に出席(安・小林)

11月3日(祝)藤沢市明治市民センターにて14:00~17:00麻布大学小動物内科学研究室准教授の久末正晴先生より、免疫介在性疾患の治療成績を上げるには(正しい標準治療から再生医療の応用まで)という内容のセミナーを受けてきた。免疫介在性溶血性貧血・血小板減少症の標準治療や積極的治療、さらに細胞療法を用いた新たな治療法についても解説があった。

第19回飼い主様向けセミナーが成功裏に終了いたしました。(院長)

10月29日、当院の動物看護師・北口めぐみが講師で『ワンちゃんの老化に伴う行動の変化と日常生活のケアについて』と題して講演した。動物が年を取ってきた時に色々な老化現象が見られてきますが、それが本当に老化なのか、あるいは老化に伴う疾患の症状なのかを見極める方法やそれに対する対処や治療法についてをお話させていただいた。特に寝たきりなってしまった場合の介護の仕方や介護グッズに皆さんご興味を持たれ、介護グッズのいくつかの実物を展示し、実際に見て触っていただきましたし、良質なペットシーツなどのサンプルや各種パンフレットをお持ち帰りいただいたき、大変有意義なセミナーとなった。その際のスナップ写真が下。

第7回グリーフケアセミナー終了

10月15日(日)午後、スタッフ継続セミナーとして阿部美奈子先生による第7回目のグリーフケアセミナーを受講した。今回はターミナルケアについての実際例を検討しながらの勉強になった。動物がターミナルを迎えるという事は、動物自身は現実を受け入れて頑張っていますが、飼い主様の方が色々な経験(以前他の動物での悲しい経験やネットや知り合いからの情報等々)や不安材料をたくさん抱えている場合があり、動物と接する際にその不安さ(飼い主の表情・声のトーン・いつもの名前の呼び方など)がセンシティブな動物はその変化を感じ取ってしまいます。そうなるとお互いが不安や恐怖を抱えながらターミナルを迎えてしまいます。ですから飼い主の方はもちろん、動物病院のスタッフも動物目線で考えることと、皆んなが動物の身体的苦痛へのケアと同時に精神的苦痛のケアを考えて行っていく必要があります。今回我々スタッフは治療を受ける動物の心を癒すアイデアをたくさん教わりました。

イヌからヒトへ感染したSFTS「重症熱性血小板減少症候群」(院長)

世界で初めての犬から人へマダニによるウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」が徳島県で報告があり、マスコミにも紹介された。新聞各社の説明を参考にして下さい。

〈新聞から〉

世界初、飼い犬から人へマダニ感染症 徳島の男性

   2017/10/11 09:51(徳島新聞)

  

 徳島県は10日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群

(SFTS)」に、県内の40代男性が飼い犬を介して感染、発症していたと発表し

た。県によると、犬からの感染確認は世界初。男性と犬は既に回復している。

 男性は飼っている中型犬(4歳、雌、雑種)の体調が優れないため、6月3日に県

内の動物病院を受診。軟便や血便、発熱などの症状があり、山口大の検査を経て同下

旬、SFTSと診断された。

 男性も同中旬に38度台の発熱や嘔吐、下痢の症状が出たが1週間ほどで回復。動

物病院と山口大が因果関係を疑い、9月に入って国立感染症研究所が男性の血液を調

べた結果、感染していたことが9月下旬に判明した。

 男性にマダニにかまれた痕はない。犬にかまれてもいないが、看病する際に手で餌

をやるなどしており、ウイルスに汚染された唾液や便を介して感染した可能性があ

る。

 犬は室内で飼育しており、散歩で外出した際にマダニにかまれたとみられる。県に

よると、犬の発症が確認されたのは国内初。

 SFTSは国内で2013年に初めて患者が確認されてから全国で303人の患者

が報告され、うち59人が死亡。県内でも23人が感染し7人が亡くなっている。哺

乳動物からの感染確認は珍しく、昨年、野良猫にかまれた西日本の50代女性が死亡

したのが初めての感染事例で、今回が2例目。

 県は「発症していない犬や猫からの感染は心配ない」とした上で、同じ布団で寝る

などペットとの過剰な接触に注意を呼び掛けている。相談窓口は県動物愛護管理セン

ター〈電088(636)6122〉。

 

 <厚労省>徳島の男性がマダニ感染症に飼い犬通じ感染、発症

10/10(火) 19:19配信 (毎日)

 

 ◇「重症熱性血小板減少症候群」 男性も犬も現在は回復

 厚生労働省は10日、徳島県内の40代男性が今年夏、マダニが媒介するウイルス

感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に飼い犬を通じて感染、発症した

と発表した。男性も犬も現在は回復している。

 動物を介した感染では、7月に野良ネコにかまれ死亡した例が確認されたが、ペッ

トを通じた感染の確認は初めて。同省は体調不良のペットとの過剰な接触を控えるよ

う注意喚起している。

 厚労省によると、6月初旬に、ペットの大型犬(雑種メス4歳)が発熱するなど元

気がなくなり、動物病院に行った。一方、男性も1~2週間後に発熱や激しい下痢な

どの症状を訴えた。

 その後、検査で飼い犬の感染が分かったため、国立感染症研究所が男性の検体も調

べ、犬から男性への感染が判明した。厚労省は、マダニにかまれた犬の体をなでたり

さすったりしたことが感染の原因とみている。

 SFTSはマダニが持つウイルスに感染する病気。致死率が高く、国内では初めて

患者が確認された2013年以降、303人の発症が確認され、59人が死亡してい

る。発症は西日本が多く、死亡はすべて50代以上。感染後6日~2週間で発熱や嘔

吐(おうと)、下血などの症状が出る。

 厚労省の担当者は「健康なペットからは感染しない。ペットが体調不良になったら

接触を控え、直ちに動物病院を受診してほしい」としている。【山田泰蔵】

  

マダニ感染症、ペットから人に感染 世界で初確認 徳島

 10/10(火) 19:23配信 (朝日)

 

 マダニが媒介する感染症として知られる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に

ついて、厚生労働省は10日、徳島県で飼い犬から人に感染し、発症したと発表し

た。いずれも発熱などの症状が出たが、現在は回復している。ペットから人への感染

が確認されたのは世界で初めてという。

 厚労省などによると、今年6月、徳島県内の40代男性が飼っている4歳の雑種犬

に、発熱や血便などの症状が出て、SFTSウイルスが検出された。県や国立感染症

研究所の調査で、飼い主の男性も同月、発熱や下痢などを訴え、1週間の点滴治療を

受けていたことが判明。男性の血液からSFTSウイルスの感染を示す抗体が検出さ

れた。

 男性にマダニにかまれた痕跡はなく、感染研は男性が犬の世話をする中で唾液(だ

えき)が手に付着し、目などの粘膜を通じて感染した可能性が高いとみている。厚労

省は体調不良のペットを世話する際に体液に触れた場合は、手をよく洗うよう呼びか

けている。感染研の西條政幸・ウイルス第一部長はペットのSFTS感染はまれだと

して、「健康なペットでは過剰に心配する必要はない」と話している。

 SFTSは春から夏、秋にかけて発生することが多い。国内では2005年以降今

年9月27日現在で303人が発症し、うち59人が死亡。多くはマダニにかまれて

発症したとみられるが、今年7月には野良猫にかまれた女性が死亡していたことが明

らかになった。(野中良祐)

  

マダニ感染症、「犬から人に」…国内初確認

 10/10(火) 20:22配信 (読売)

 

 マダニを介してうつるウイルス性の「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)を

発症したペットの犬から飼い主が感染したと徳島県が10日、発表した。

 犬から人への感染が確認されたのは国内で初めてという。飼い主も犬も症状は回復

している。

 徳島県によると、感染したのは県内に住む40歳代の男性。6月上旬、飼っている

雑種の雌犬(4歳)に発熱や血便などの症状が表れ、動物病院を受診した。SFTS

を疑った獣医師が専門機関に検査を依頼し、SFTSと診断された。

 男性も当時、同様の症状で体調を崩しており、国立感染症研究所(東京)で9月に

血液を調べたところ、SFTSに感染していたことを示す抗体が検出された。

 男性にはマダニにかまれた痕跡がなく、犬になめられるなどしてウイルスが体内に

入ったとみられる。

 徳島県は「発症した犬の唾液やふん便にウイルスが混ざっている可能性もあり、過

剰な触れ合いは控えてほしい」と呼びかけている。

神奈川県医師会と神奈川県獣医師会の合同セミナーに出席(院長)

10月7日(土):横浜にある神奈川県総合医療会館で各専門の先生方からご講演があった。いわゆる「One Health」という考えの基、人と動物の共通感染症に対して、人医と獣医が共有していなければならない知識について再考される内容だった。特に人の臨床医師・馬原文彦先生のダニ媒介性感染症のお話は大変興味のある内容だった。ツツガムシ病や日本紅斑熱はダニ媒介性のリケッチアが原因だが北海道以外の日本全国に発生が見られ、最近よくマスコミにも取りだたされることが多くなってきた重症熱性血小板減少症候群(SFTS)も東北から南のほとんどの地域で発生しているダニ媒介性のウイルス疾患だ。どの疾患も早期に治療することで大事に至らないが、治療のタイミングが遅れると死亡することも多い疾患だ。

これらダニ媒介感染症の予防は                         ①一般的対処:マダニに対する暴露を避ける(長袖・長ズボン・ダニ忌避剤のスプレー・ペットにも予防)                            ②帰宅後は衣類の管理、お風呂場でダニが付着していないかチェック。付着していれば絶対ちぎり取らないで正当方で処理                               ③1~2週間は体調に注意し、発熱・発疹などの症状が出たら医療機関を受診。その際マダニ暴露の既往を報告。                           ④ペットに対する対策

今の時期はダニの数が一年中で一番多い時期ですので、以上の4つのことに注意して下さい。

ヒトにもペットにも使えるディートという成分が含まれるスプレー式忌避剤があり、殺虫ではなく忌避剤として5~8時間持続し、安心して使えます。当院にもございますので、ご希望の方は医員にご相談ください。