第9回山中湖フォトグランプリ入賞(パートⅡ)

先日、山中湖観光協会から表彰状と記念盾そして山中湖ワインが送られてきた。私の写真はとても恥ずかしい作品なので、ご覧になりたい方は下記の山中湖観光協会の正式ホームページのイベント情報内「第9回山中湖フォトグランプリ」をクリックしてご覧下さい。www.yamanakako.gr.jp

 

 

 

 

「胸部疾患の外科手術」国際セミナー出席

3日間のJAHA国際セミナーに出席してきた。講師はDr.Dudleyで米国外科専門医、特に腫瘍外科が得意の先生だ。内容は実に興味深いものでした。横隔膜ヘルニアの診断検査のコツや自然気胸ブラとブレブの鑑別と治療法、中皮腫と胸腔ポート設置、胸腺腫と頭側縦隔マスの鑑別診断および手術のコツ、心基底部腫瘍の診断や心膜切除の術後癒着を起こさない切開法、その他、原発性肺腫瘍や胸壁腫瘍の外科テクニックについても欠損部を広背筋やメッシュと大網を使った手術を詳解していただいた。いつもながら3日間のきついセミナーでしたが、得るものが多く充実した3日間だった。

神奈川県獣医師会学術大会にて村上獣医師が症例発表

昨日6日(日)伊勢原市のFORUM246にて当院の村上昭弘獣医師が症例発表を行った。タイトルは「異なった臨床経過をたどった原発性上皮小体機能亢進症の犬の2例」でどちらも高Ca血症を伴った犬だが、臨床症状や血液および血液化学検査、内分泌検査だけではこの病気を診断するのが難しく、頸部の詳細な画像診断やヒトで応用されている血清活性型ビタミンD濃度の測定などを組み合わせながら総合的に判断する必要があるということを発表した。このことはかなり画期的な内容でこれからの原発性上皮小体機能亢進症の診断にかなり役立つものであり、大学の研究者たちに高い評価をいただいた。

下の写真は村上昭弘獣医師の発表現場のスナップです。

山中湖フォトグランプリ入選

昨年11月に山中湖畔の紅葉祭りの際に撮った写真をフォトコンテストに提出してみましたら、応募数285名(652点)の中からフォトグランプリが31点選ばれ、その中の8位の山梨日日新聞社賞をいただくことになりました。1月に授賞式が予定されていたのですが、生憎の雪で中止となり、3月に順延となりましたが、今月いっぱい山中湖交流プラザ管理棟ハルニレホールにてフォトグランプリ写真展を開催しているというので、行ってきました。多くのプロ級の方たちの中で恥ずかしながら、ど素人のバカチョンカメラで撮ったものが入選するなんて、”SONYのカメラ様々”としか言いようがありません。記念に写真を撮ってきたのでよろしかったらご覧になって下さい。

 

 

 

 

写真のタイトルは

「夕映え紅葉」としました。

 

 

 

 

入選作品は山中湖観光協会の正式ホームページの中の山中湖フォトグランプリWeb Gallaly(31点)をご覧になっていただくときれいに見れます。

 

 

 

 

 

 

宇宙飛行士、山崎直子さんのお話し

昨日東京で日米協会主催の宇宙飛行士、山崎直子さんの講演会に出席した。ISS(国際宇宙ステーション)の国際協力の重要性やISECG(国際宇宙探査協働グループ)という国際協定の基に開発や探査を行っていることなどのお話しから、国際宇宙テーションの高度が約400kmというのが丁度東京~京都間の距離で、月までの距離の千分の一にすぎないということ、さらには将来アメリカと日本をロケットで行くとすると2時間で行けるようになるそうだ。また宇宙ステーションは90分で地球を一周しているそうで、45分ごとに昼間と夜が来る。したがってステーション内の標準時間はグリニッジの標準時間を使い6時起床10時就寝としているそうだ。面白かったのは宇宙飛行士の給料がJAXAに所属しているため国家公務員の給料で宇宙飛行をしてくると、出張費として加算されるだけで、高額な金額が出るわけではありませんとのこと。宇宙ステーションから山崎さんが撮影した地球の写真をいくつか載せておきます。夜の電気の光が日本列島を形造っているのがとてもきれいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本獣医がん学会(大阪)に出席して

30日(土)と31日(日)の2日間行われた獣医がん学会に出席してきた。今回特に聞きたかったのは最近注目のインターベンショナル・ラジオロジー腫瘍学の権威であるニューヨーク・アニマルメディカルセンターのDr.chick  Weisse のセミナーともう一つは前縦隔腫瘍の診断治療についてだった。インターベンショナル・セラピーとはX線透視化で体内に各種カテーテルを使って狭窄部にはステントを入れたり、閉塞している場合は特殊なカテーテルでバイパスをつくったり、腫瘍の治療では局所に動脈内注入化学療法を行なったりすることができる治療法だ。これらの術式は優しいように見えるが、聞くとやるとでは全く違うので、ある程度熟練が必要なのは言うまでもない。今後当院で実施できそうなものを選んで実施していきたいと考えている。また前縦隔腫瘍には主に胸腺腫とリンパ腫が多いが、この2つの腫瘍の鑑別と胸腺腫の周囲の血管を巻き込んだものや癒着がひどいものの切除についてのコツなどを知りたかった。しかしCT検査などを駆使しても癒着についてはその場その場で判断しなければならないことが多いということだった。また血管や神経を巻き込んでいるものについては摘出手術のリスクが高くなるため、その場合は放射線療法になる。また完全切除が難しいので術後の放射線照射または術前に照射してマスの減弱を図ってからのオペということもある。いずれにしても術者の経験と技術力が必要ということになるだろう。

最新の内分泌学国際セミナーに出席

15日(金)から17日(日)までの3日間、日本動物病院会(JAHA)の国際セミナーに出席した。今回のタイトルは「実際の症例に基づく最新の内分泌学」でアイルランドのダブリン大学の先生でもあり、ヨーロッパ獣医内科学の専門医であるDr.Robert Shielの講義だったが、犬の副腎皮質機能亢進症の様々なタイプの診断治療から非定型的副腎皮質機能亢進症(臨床症状があるにもかかわらず、検査結果が陰性の副腎皮質機能亢進症や両側性副腎腫瘍、コルチゾールを分泌しない副腎腫瘍、食事依存性副腎皮質機能亢進症、異所性ACTH産生、突発性後天性網膜変性など)について、さらに電解質異常の診断と管理、内分泌性高血圧や副腎腫瘤へのアプローチについても症例を用いて説明があった。今回のセミナーで大変勉強になったのが、猫の末端肥大症についての講義だった。糖尿病の猫の25%でその基礎疾患になっており、血糖値コントロールが難しくなる原因にもなっているという。それをあらかじめ知っていることが大切で成長ホルモンの中のIGF-1を測定することで将来の血糖値の上昇を予測することもできる。最後にコントロールの難しい犬猫の糖尿病患者の管理についても、とても分かりやすく解説していただいた。      今回もとても有意義のある3日間セミナーでした。

年末のドタバタから一転穏やかなお正月

昨年の暮れは公私ともに多忙でしたが、更にパソコンが故障したりで何かと落ち着かない年末となりました。22日夕方からは娘が休暇を兼ねて渡英するため、成田まで送り届け、23日には毎年恒例の銀座にある「美術会館」でNPO法人救助犬訓練士協会(RDTA)の写真展と村瀬英博理事長の2015年国際救助犬連盟(IRO)世界大会、瓦礫部門アジア初第2位入賞の披露パーティーが開催され出席してきましたが、早々に切り上げ、夜は当院の忘年会に出席。24日夕方はバイオリンのコンサートに出向き、25日夜は病院の役員会。27日は病院全体の大掃除でしたが、今年も鎌倉の七里ガ浜にある「五條」という寿司割烹調理屋さんにお昼をお願いしました。今年もとても新鮮でおいしいお寿司や煮物・揚げ物さらにイチゴのデザートまで全て美味しく頂きました。ごちそうさまでした。下はその時のスタッフの嬉しそうな笑顔のスナップ写真です。29日午後にはインターネット上のドクターズファイルのインタビューの最終校正打ち合わせ。      そんな年末でしたが、今年のお正月の三が日は重大な急患も無く、比較的穏やかなお正月でした。毎年のことですが、当番の獣医師と看護師は午前の通院の患者さんの診療とお世話、午後は入院やお預かりの動物たちの治療やお世話で1日が終わります。お正月のスタッフの出勤はこの業界では当たり前のことではありますが、いつも明るく仕事をこなしているスタッフには頭の下がる思いでいっぱいです。

2015忘年会

23日、当院の忘年会を兼ねたクリスマスパーティーが開催された。会場は逗子のLA VERDE(ラ・ベルテ)という逗子では老舗のイタリアン料理屋さん。実はお店のオーナーは当院の患者さんであるフクロモモンガを連れていらっしゃる飼い主様です。           今年は1名だけ欠席の14名が参加。まずはスパークリングワインでイタリア式に「Cin Cin」では冴えないので「Salute~」の乾杯で始まり、その後は時間の経過と共にオーナーの奥様にはとても恥ずかしい程の大盛り上がりで、プレゼント交換会をピークに収まりが付かない状態となってしまい、しかも閉店時間をとっくに過ぎての終了となりました。それでも終始、素晴らしい笑顔とサービスで対応していただいた奥様とシェフ、スタッフの皆さま、本当においしいお酒とお料理ありがとうございました。お礼とお詫びを申し上げます。                                 その後は中締めとし、半分の7人が二次会に行くことになった。二次会もやはり当院の患者さんの飼い主さんの経営するカクテルバーに行くつもりで逗子の仲通りを歩いていたら、和風居酒屋の洒落たお店があり、ちょっと覗いてみたらそこにはうちの患者さんのワンちゃんの飼い主さんの顔が。挨拶をして中に入ってお話を聞くと、何とそのお店のオーナーさんと聞き、さっそく予定変更でそのお店で二次会となった。ここは「潮騒料理・哉吉(やきち)」というとても雰囲気の良いお店で、すでに満腹状態だったが酒の肴をいくつか注文してみました。しかしさすが潮騒料理というだけあって新鮮なタコやスルメイカはとても美味しかった。スタッフも是非また来てみたいと言っていた。素晴らしいサービスをしていただいてありがとうございました。お陰様で最高の二次会となりました。                 写真はラ・ベルテでの一枚。

 

 

 

 

クリスマスをペットと一緒に楽しむ

体の不自由な高齢のワンちゃんを何年にも渡って献身的にお世話をしている飼い主のご夫婦が、今日はクリスマスバージョンのコスプレを着させて来院されました。コスプレは若い時からやっていたので慣れているそうですが、実際、柴犬では珍しいことだと思います。やはり飼い主を信頼しているからなのでしょう。このご夫婦は毎日朝8時半にいらして慢性の呼吸器疾患と副鼻腔炎の治療のため、まずネブライザーによる吸入治療をして、鼻の通りが良くなるような処置をします。そして腎機能が落ちているため皮下輸液をし、さらにアレルギー性皮膚炎があるので必ずお顔やからだ全体を綺麗な状態にして、お薬を塗り、お手入れをしてからお返しします。お家では自分で食事がうまく食べられないため、少しずつお口に入れて食べさせて(最近はカステラが好きなようです)頂いていますので、そのお陰で体重も安定しています。

これからも家族の皆さんとの楽しい時間を大切にしてもっともっと長生きしてください。