JAHA国際セミナー「猫医学の最新情報”高齢猫の最適ケアーを目指して”」に出席

12月4日~6日まで三日間、英国の猫医学のスペシャリスト・Dr.Caneyのセミナーに参加してきた。先生の強調していたのは、猫は無症候性(病気があっても症状を現さない)の疾患が多いので家族の方が猫に問題があることに気づいていないことが多いので、積極的なスクリーニング検査が必須だということです。主に慢性腎疾患や甲状腺機能亢進症そして意外に多い骨関節症、さらに便秘症やアルドステロン症なども実際の症例検討を含めた分かりやすい講義だった。また女性の先生らしく、猫とその飼い主の方に対してきめ細かな配慮が必要であること、そして一貫して飼い主の方への病気の理解を高めていただく様、できるだけ時間をかけて説明することが必要だということもおっしゃっていました。今回のセミナーの内容も含め、猫に優しい病院として、またゴールド認定病院としての自覚を持って、さらに皆さんに安心して病院に猫さんを連れていらっしゃれるよう努力してまいります。

2日間の葉山中学の学生職場体験

先日19日と20日の2日間、毎年恒例になります2名の葉山中学2年生に職場体験をしてもらった。2人共勉強熱心で獣医師の仕事にはとても興味があるということでした。学生は診察室での診療の見学と、院内のお掃除や洗濯、器具の片付けや洗浄などのお手伝い、さらに手術の見学などを体験してもらった。2日目は歯石除去(スケーリング)や鍼治療、さらに皮膚の肉腫(がん)の摘出手術などを見学してもらったが、二人共最後までスタッフの説明を真剣に聞いていた。写真は手術を見学中の中学生(白衣姿)

葉山中学校で職業インタビュー

毎年恒例になっている葉山中学校の1年生対象の職業インタビューに行ってきた。いつも通り学生からのいくつかの質問にお答えするスタイルで進行していった。質問内容は素朴なものが多く、「仕事をしてる中で一番驚いた動物は何?」「一番大きな動物は?」「どのような手術が一番大変でしたか?」「一番時間のかかった手術は何?」「今まで動物病院をやっていて良かったと思うことは何ですか?」「どのようにしたら獣医師になれるのでしょうか?」などなど、とても素朴で具体的な内容の質問でした。5つのクラスの学生の中から興味のある職種(動物病院)の教室に集まってきたのが38人で、その内16人の学生が動物を飼っており、将来獣医師になりたいという学生も数名いた。その人たちに最近の大学の獣医学部は競争率が大変高く、医学部を凌ぐ難しさになってきているので、しっかり勉強して大学を目指してください。特に英語は大学に入ってから外国文献を読んだり、英語の論文を書いたり、卒業してからは色々な場で外国人との会話も必要になりますので、充分読み書きと会話が出来るようにしてくださいと伝えておきました。

秋本番の箱根と富士五湖

先日休暇をいただき箱根の仙石原のススキと山中湖・芦ノ湖・西湖の紅葉と黄葉を堪能してきました。しかも普段の行ないが良いせいか?、快晴の毎日でした。山中湖と芦ノ湖では丁度「紅葉祭り」の真っ最中で山中湖では夜間照明に照らされた深紅の紅葉が浮かび上がり、感動ものでした。芦ノ湖では湖畔のお花畑を散策し、西湖では近くの「いやしの里」で萱葺き屋根の古民家の立ち並ぶ村をゆっくり散歩しながら、村の中のお蕎麦屋さんでお昼を頂いたり、手作りの串団子とお茶で一服したり、出店の鮎の塩焼きに舌鼓、そして何よりも3匹の子供達と過ごした三日間は最高の幸せを感じました。

残念ながら、一番お見せしたかったきれいな紅葉の写真数枚が、8MBを超えているため、ここに掲示できませんでした。そのため子供達の写真ばかりになってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学時代の同窓会(同期会)

麻布大学で昨日、大学祭(学園祭)と同時に開催されたホームカミングデーという同窓生の為の催しがあったため、同期の幹事が気をきかせてこの日に同窓会を開いて集まろうということになり、当時200人位の学生がいたが、昨日は47名が出席となり、思っていたより大勢の人数が集まった。懐かしい昔話やら現在の状況などの話題に始まり、結構多かったのが健康のことだった。腰痛、膝・関節痛、心臓や癌で手術をしたなど、色々だった。お互いに健康に気をつけようと慰めあって、今度は2年後に会うことを約束してお開きになった。ホームカミングデーの最後にOBと一緒の応援団の演舞があったので写真に収めてみた。

ブリティッシュヒルズで優雅な1日

先日ある方達とご一緒に福島にあるブリティッシュヒルズに1泊してきた。ここは神田外語学院の経営のため英語研修施設やリゾートホテルが充実しており、川田男爵のお孫さんの故川田雄基様が館長をしておられ、かなりの懲りようで全ての家具から建築資材、お庭に至るまで、すべて英国から直輸入されて、造られたということです。ですからブリティッシュヒルズの門をくぐった途端イギリスに来たかのように錯覚をしてしまいそうな景観になります。ここには多くの建物がありますが、我々はDrakeという建物が宿になりました。室内も全くの英国の古い家庭そのままの家具調度が揃っており、ロココ調の足つきのお風呂やおしゃれな洗面台だったり、ソファーやテーブル、机、ベッドに至るまでとても趣きのあるものばかりでした。今回は英国市場協議会の会員の方のご招待で行くことになり、今回が2回目。初日の晩餐会ではマナーハウス(荘園領主の館)のリフェクトリーというホールでイギリス式のコース料理を、この施設の社長さんや理事長さんらとご一緒にお食事。また下の階では学生さんたちがハリーポッターの学校かと思わせるような長いテーブル席で食事をしていた。施設内に今年来たラブラドールレトリーバーのラブちゃんのしつけや飼育環境のお話から、以前にいたセントバーナードのお話、さらには川田様の奥様のところにいる6頭の犬猫のお話、川田雄基様の色々なエピソードなどもお聞きし、あっという間に2時間ほどの時間が過ぎました。お食事後はパブに行き、二次会になりましたが、私は熟年の奥様達5人にに囲まれ、とても楽しいお話ができてこちらもあっという間に1時間が過ぎました。

翌日の朝は早朝に目が覚めたので、朝霧の中を施設内を散策し、遊歩道まで行ってみた。朝食後にはイエショップというお店でおみやげ物を買い、その後また園内をゆっくり歩き、ラブちゃんのいるところへ行って、冷暖房付きの素晴らしい犬小屋を見せて頂いた。昼前からは大内宿(会津と日光を結ぶ 街道の両脇に、茅葺き屋根の民家が並び、江戸へ向かう大名や旅人の宿駅として 重要な役割を果たしていた。)に行き、街道をのんびり散策し、もう一度ブリティッシュヒルズに戻り、アスコットというお店でゆっくり英国式ランチをいただき、その後帰宅の途についた。

写真はブリティッシュヒルズ内や大内宿のスナップ写真です。

 

 

 

 

 

 

 

猫に優しい臨床についての講演会

先日の日曜日に東京でAAFP(米国猫臨床家協会)の会長Dr.Susan Littleの講演会に行って来た。猫の飼い主の方達へもっと健康に関する正しい知識を持っていただくように、病院から色々な情報を伝えなければならないことや、我々獣医師・看護師やスタッフ全員が猫という動物の行動学や習性さらには猫の気持ちを充分理解できるようなスキルを磨くことがとても大切だということを強調されていた。そして猫を扱う際のコツを具体例で示して頂き大変参考になった。また講演後にはやはりDr.LittleとJSFM(日本猫医学会)の会長の石田卓夫先生による、全国で50人ほどの獣医師がスポンサーによる特別招待で食事会を兼ねたシンポジウムがあり、これにも出席してきた。こちらは猫医療の現状と飼い主様への予防ヘルスケアについての詳細な内容と、効果的なメソッドについてのお話があり、とても勉強になった。

当院はAAFP(アメリカ猫臨床家協会)とISFM(国際猫医学会)の会員です。今後も病院のスタッフ全員が猫のスペシャリストとして飼い主の方達から「さすが、これらの団体の会員だ」と言われるよう努力し、ネコと飼い主さんとってストレスのない環境とネコに優しい病院サービスをご提供させていただく所存です。

 

 

 

免疫介在性疾患の国際セミナー出席

先日3日間のJAHA国際セミナーに出席してきた。免疫介在性疾患はかなり複雑な免疫システムが関与していますが、今回のDr.Michael Dayはそれを大変分かり易く解説して頂きました。そしてほとんどの病気が免疫や遺伝子の異常などに関連があることに驚かされました。免疫不全症や自己免疫疾患、免疫関連腫瘍、過敏症などは体の免疫系の異常をおこす素因となるもの(性別・遺伝・内分泌・環境・薬物やワクチン・微生物など)によって起るのでこれらのことを常に念頭において診断していく必要があるということです。また免疫疾患の治療についてもこれらの病気の素因となりうるものを考慮した上で実施していく。腫瘍免疫に関しては多くの因子があると言われており、ライフスタイルや遺伝、性別、食事、免疫監視能などの素因、感染、化学物質、ワクチン、紫外線などの発癌物質が考えられている。したがって治療方法も免疫システム(体液性免疫・細胞性免疫)を理解し、どの行程に作用して効果が出るのかを知らないと、適切な治療方針が立たないことになる。多くの免疫疾患の治療薬が紹介されたがアレルギー治療薬のアポクエルは早く使えるようになりたい物の1つだ。

 

 

 

 

 

 

17歳のゴールデンレトリーバーの飼い主様からのお礼状

先だって、17歳で亡くなったゴールデンレトリーバーの飼い主様から私と病院スタッフにお礼状が届きました。その手紙の内容は名前の由来から、やんちゃでいたずらな時期のこと、そして元気すぎるくらいの時期を経て、シニア期にはケガや病気・手術などをさらりと受け容れ、飼い主を信じて前向きに1つ1つ乗り越えていったこと、そしてその犬の生き方がご自分の人生の歩み方を教えてくれたと表現しておりました。        さらに病院スタッフだけでなく、上司や同僚の方、お友達、近所のワンコ友達にまで感謝のことばが盛り込まれておりました。最後のフレーズには愛犬に対する想いと無念さが込められたさりげない言葉に感動し、思わず涙ぐんでしまいました。それをご紹介させていただきます。

〇〇〇ちゃん、うちの子になってくれてありがとう、世界で一番の永遠に大事な宝物、 会いたいな・・・                                そんなことをつぶやきながら空を見上げる毎日です。

山中湖周辺で子供達と遊ぶ

先日久しぶりに休暇をいただいて、山中湖の凛香というホテルに3匹の子供達と泊り、周辺でゆっくり遊んできた。箱根の強羅にも同系のホテルがあり、よく利用していたが、箱根山の噴火が危惧されているため今回は山中湖にした。このホテルは昨年新築したばかりの明るく清潔なホテルで、強羅のホテルもそうだが、入らしている方達のしつけが良いためか、ワンちゃん達がレトラン内でもおとなしく、安心して食事ができるのが嬉しい。 ホテルの部屋からはまさに正面に富士山が見え、湖とのコラボレーションが何とも言えず芸術的で素晴らしい景色でした。また湖畔にはサイクリングロードがあり、早朝の散歩は格別だ。周辺にはドッグリゾートwoof(ワフ)という犬専門の施設があり、犬用プールや室内外の色々なタイプのドッグランなどワンコのための充実した設備が整っている。少し足を伸ばして富士スバルランド・ドギーパークにも行ってみたが、こじんまりしたテーマパークではあるが、木陰が多く暑い夏にはとても貴重な場所だ。山中湖周辺は犬と一緒にレストランで食事ができる場所が意外に多く、困ることはなかった。今回は西湖まで行き、古民家のある集落で「西湖いやしの里根場」というところでペット同伴OKのお蕎麦屋さんでランチを頂いた。とても美味しいお蕎麦でそこまで足を伸ばして行った甲斐があった。また近くの”みたらし団子”がこれまたとても美味しかった。ただ木陰が少なくワンコにはきつい様だったので、早めに帰ることにした。このブログをご覧の山中湖方面にお出かけの予定の方、ご参考にしていただけたら幸いです。下にホテルからの富士山(赤富士)と親バカ写真を掲載させて頂きます。