加藤元先生WSAVA(世界小動物獣医学会)ヘルスケアーアワード受賞記念祝賀会に出席

加藤元先生はJAHA(日本動物病院協会)設立当初からお世話になっている先生ですが、この度世界小動物獣医学会のヘルスケアーアワードを世界で13番目、日本人で初めて受賞したという大変名誉な賞を受けられた。われわれは元(ゲン)先生と呼んでいますが、JAHAの創設、人と動物と自然を大切にする(財)J-HANBSの創設、IAHAIO(人と動物の相互作用国際学会)副会長、コロラド州立獣医科大学客員教授を務められ今も80歳を越える現役で様々な分野で素晴らしい貢献をされています。またエベレスト登頂を80歳を超えた年齢で登頂を成功させた三浦雄一郎さんと北大で同級生だったということで、お祝いに入らしていた。この祝賀会には総勢350名の方達が出席され、元先生のお顔の広さがうかがえた。まだまだ体が許す限り頑張りますとおっしゃっておりましたが、数日前にも海外の学会に出席されて帰ってきたばかりで、来週あたりに今度はハワイ獣医師会大会に出席のため出発だそうですから、その勢いは止まらない感じでした。下の写真は三浦雄一郎さんからお祝いの言葉があった時と元先生と私と大阪のメディカルセンターの北尾先生と一緒のスナップ写真です。

第3回シニア相談会

昨日26日(日曜日)にシニア相談会を開催した。これは当院の患者さんは15歳以上の老齢の犬猫が湘南では最も多いということもあってか、飼い主さんから動物の老齢に伴う様々なご質問を受けることが多いのですが、診察時間内では充分なご回答が出来ませんので、あらためてこのようなシニア相談会として実施することにしました。今回が3回目になりますが、10人以下の少人数での開催になりますので、お気軽にいらして頂きたいと思います。毎月末の日曜日に午後2時から3時半くらいまで開催しておりますので、予め電話等で予約をされて、ご出席ください。相談役は私か滝沢先生か佐久本先生の誰かが担当で、一般的な老齢動物に関するお話をした後、ご質問にお答えする形にさせていただいております。

今回も動物の老化についての正しい認識をもっていただく為、老化の定義からはじまり、老化の始まる年齢、老化のサイン、老化の体内変化と各疾患、認知症による行動変化、さらに飼い主さんが老化に伴って抱くいくつかの不安について解説させて頂きました。その後、予め質問を送っていただいた内容やその場での質問にもお答えいたしました。いつも大変好評ですので、今後も継続させていきたいと思っております。

サイ・イエングアン リサイタル

5日(日)の午後、ある方からのご招待で中国人のサイ・イエングアンというソプラノ歌手の方のリサイタルに行ってきた。アイルランド民謡のロンドンデリーの歌、ユー・レイズ・ミー・アップ、に始まり、童謡の夕焼け小焼け、赤とんぼ、落葉松など心に染み入る秋の歌、そしてなじみのあるアヴェ・マリアこれは私の好きなカッチーニのものだった。その他にもやはりオペラといえば蝶々夫人のある晴れた日、そしてトスカ、ラ・ワリー、ルサルカ、運命の力など、だれもがどこかで聞いたことがあるような歌曲ばかりで、結構楽しめた。アンコールでいつも歌われる小鳥のさえずりでしたか?コロラトゥーラ・ソプラノの極めつけの歌で感動しました。久しぶりのコンサートでしたが、綺麗な歌声を聴いてリフレッシュできました。

日本臨床獣医学フォーラムに出席して

東京のホテルニューオータニで26日から28日までの3日間、朝9時から夜の9時まで14の会場で同時にセミナーが開催された。獣医師、動物看護師、のみならず市民対象のプログラムもあり、いつもながらの大盛況であった。私は今回、腫瘍外科と腫瘍学、循環器特に猫の心筋症、画像診断特に内視鏡を利用した外科手術、軟部外科等を主体に聴講してきたが、やはり得るものがたくさんあり、充実した3日間を過ごせた。

秋を感じる毬栗

いつもの散歩道で見つけた毬栗、周りにはすでに沢山の栗が落ちていた。いよいよ秋の訪れですね。

オルセー美術館展を楽しむ!

国立新美術館で開催されているオルセー美術館展に行ってきた。私の好きなモネの他、マネ・ミレー・ドガ・ルノワール・セザンヌ等々印象派が誕生した時代の画家達の名画が一堂に集まった素晴らしい美術展でした。午後から出かけ、館内では音声ガイドを聞きながら2時間近く絵画を見て廻り、一通り観た後はゆったりとカフェで紅茶を頂きながら、ショップで手に入れたオルセー美術館コレクションの本を開いて、もう一度作品を見直してみたり、非日常の優雅な時間が過ごせました。下はチケットや案内書、オルセー美術館コレクションの本の表紙をスキャンしたものです。

スーパームーン

8日の十五夜は生憎の雨で見られなかった満月が9日は鮮やかに見ることが出来た。自宅ベランダから撮ったスーパームーンと十五夜のお供えを載せました。

NAHA(日本動物病院会)の口腔学国際セミナー

9月5日~7日の3日間、Dr.Harvey の口腔学国際セミナーが開催された。Harvey先生は10数年前日本に来た時以来なので、とても懐かしい感じがした。元々この先生は外科出身ですので、歯科および口腔外科がご専門ということで、とても面白い内容だった。動物の歯内療法の難しさ、口腔疾患の抗生剤の使用、口鼻瘻・口蓋欠損の外科、不正咬合の矯正、猫の口内炎の管理と治療など新しい内容も習得できた。

動物シニア相談会開催

本日8月31日(日)、当院にて動物のシニア相談会を開催しました。初めての試みでしたが、以外に相談会の希望者多く、少人数での座談会形式で実施したかったので、10人までとさせて頂きましたが、結局11月開催の分まで埋まってしまうという大盛況の状態でした。本日は10名の参加者を対象に質問を受けましたが、まずは一般的な老齢動物の老化についての説明をさせていただきました。老化の定義から始まり、老化のサインとその症状の一つ一つについての注意点、認知症による行動変化などについてのお話を致しました。その後前もってファックスなどで質問を頂いていた内容について一人づつお答えいたしました。質問内容は夜鳴きについてや他人や他犬に吠え付く、尿のお漏らし、食事についてなどが多かったのですが、意外に単純な問題行動ではなく、内科的、整形外科的な疾患、泌尿器疾患あるいは眼科疾患などが原因していたことがあったりで、単純な痴呆(認知症)ではないものが多かった。

原則として毎月1回、月の最終日曜日にこのシニア相談会を実施していきますので、ご希望の方は当院にご連絡下さい。

会場風景の写真ですが、皆さんの掲載のご承諾を得ていなかったので、私と佐久本先生だけが移っているものを出させて頂きました。

膵臓疾患に特化した国際セミナーに3日間出席

8月22日から3日間のJAHA国際セミナーに出席してきた。講師はドイツのGiessen大学の教授でDr.Reto Neigerで、膵臓の解剖学・発生学・生理学から始まり、膵外分泌不全の診断、治療、予後までの解説と、膵炎の診断治療、膵臓腫瘍(インスリノーマ・グルカノーマ・ガストリノーマetc)、犬猫の糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス,インスリノーマを含む低血糖症、膵臓疾患患者の栄養管理等についてかなり詳細な内容のセミナーだった。特に糖尿病のモニタリングや糖尿病性ケトアシドーシスの治療のコツ、更に猫のインスリン抵抗性の糖尿病の30%あるいはそれ以上に末端肥大症が存在するので、ホルモン検査やMRIの検査により、確認する必要があることなど興味あるものだった。インスリノーマの診断治療やステージングと治療後の予後の違いなども面白かった。最後のセッションの膵臓疾患と栄養管理については肥満がかなりのリスクファクターになるということで、改めて自宅の犬達のダイエットに本腰を入れなければならないことを実感した次第です。