待合室の日常フォトを更新しました

今回の日常フォトは『劇的before after』と題しまして、

医局の仲間たち(猫3頭、犬1頭)の小さい時と今を比べてみました。

みんなあどけない表情にから大人な顔つきになっていて感慨深かったです。

時が経つのは早いですね!

皆さんのお家の子たちは小さい時どんなお顔でしたか?

保護犬・保護猫さんたちもお家に来た時とかなり表情が変わるのでおもしろいですよね。

今度ご来院の際にはぜひ皆さんのおうちの子のお写真を見せてください!

(写真は長男ケイにゃんの小さい時です。)

動物看護師 北口

JAHA年次大会2023に参加(金子)

日本動物病院協会(JAHA)の7月22日・23日の2日間の年次大会に参加した。今回の獣医師プログラムは複数の獣医師が症例発表した後に各専門医のコメントやアドバイスをしていただき、さらにその内容に関するショートレクチャーを参考に最後にまとめて結論を出すといった内容で、とても面白かった。                   また初日の記念講演は「笑顔あふれる動物病院づくりのために」と題してスタッフ全員が同じ方向に向かって、幸せを感じながら仕事ができるようにするためにはどうすればよいかを教えてくれた。                               フランスの作家、バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリの言葉がそのすべてを物語っていた。「船を造りたいのなら、男どもを森に集めたり、仕事を割り振って命令したりする必要はない。代わりに、彼らに広大で無限な海の存在を説けばいい。」     そして、講師が最後に、「本気な人が人を本気にする」・・・納得した。

 

 

 

猫の集会(JSFM日本猫医学会主催)に出席(総院長・金子英生)

7月15日・16日の2日間、東京コンベンションホールにて、第10回猫の集会(JSFM日本猫医学会)が開催され、出席してきた。専門医の模擬診察室や専門医から学ぶシリーズ、さらに診断が難しかった症例シリーズなど、症例を検討しながらの講義は実に面白く、とてもためになった。専門医でもうっかり見逃してしまったり、思い込みにより、間違った診断治療をする可能性があること。そしてそれを防ぐにはしっかりした診断プロセスや診断システムを構築する必要があることを学んだ。また辻本先生のご講演で純血種の猫にPK欠乏症や前駆細胞標的免役介在性貧血が多くなってきたことや、猫の鉄欠乏性貧血の特徴、さらに急性白血病の様々なタイプをを学んだ。また佐藤先生からは慢性副鼻腔炎に原則抗生物質は使わないこと、福島先生の講義ではIBDとSCLの鑑別や慢性腸症にも抗生物質はを使わない等々身近な症例で基本的なことを教わった。2日間は疲れるがとても勉強になった。

 

日本獣医がん学会出席(総院長金子)

7月1日と2日の二日間、ニューオータニホテル東京にて日本獣医がん学会が開催された。メインシンポジウムは膵臓の腫瘍で初日は骨の腫瘍についてだった。骨の腫瘍はやはり、犬種や年齢、症状のある部位などが大変役立つが、画像診断や細胞診、そして病理組織診断で確定診断ができるため、これらが大変有用になる。また膵臓の腫瘍については人に多い外分泌膵由来の膵管癌、また腺由来の腺腫や腺癌がある。犬では内分泌由来の腫瘍が多いが、ベーター細胞由来のインスリノーマに遭遇する機会が多い。その他にα細胞由来のグルカゴノーマおよびδ細胞由来のガストリノーマなどがある。犬のインスリノーマは数例治療した経験があるが、外科切除が基本となるため、CT検査が必要となる。しかし、すでに周辺リンパ節に複数転移していたり、肝臓にも転移が認められたりすることが多く、できるだけ多くの腫瘍を切除し、肉眼では見えにくい腫瘍の取り残しに対しては、ストレプトゾトシンあるいはトセラニブを使用することで、生存率の延長が確認されている。もちろん外科手術の前に内科的な治療や食事療法が大切なことは言うまでもない。今回のインスリノーマの外科で浅野先生の術中血糖値モニターのコツをお聴きしたことが大変勉強になった。

 

 

地域猫の保護と治療期間

葉山の向原で保護されて、当院に入院中の高齢の猫さんがいる。かれこれ2週間になる。病院にお預かりした時から全く動かず、体温の低下と脱水がひどく、輸液を開始したが、入院中も何度か痙攣があり、中枢神経の障害(脳腫瘍の疑いも)があるようだ。2週間たった現在も意識はなく、口から栄養を与えているが、次第に飲み込むことも難しくなってきている。体温も保温をしないと、35℃になることもある。できるだけの看護をしてあげるつもりだ。

BBQパーティーin横浜海の公園

3年ぶりのBBQパーティーin 横浜海の公園

スタッフみんなの協力と、何といっても看護師長のMiss.M.K.の手の込んだ料理の数々には驚いた。しかも全てが美味しいのだ。

お陰さまで贅沢なBBQ料理が堪能できた。

また天気も良く、暑くも寒くもなく、快適でとてもリラックスできた。

 

湘南臨床研究会にて肥満細胞腫と甲状腺癌の2つの悪性腫瘍が存在する老齢犬の治療についてを検討。

湘南臨床研究会にて、三谷獣医師が肥満細胞腫および甲状腺癌の2種類の悪性腫瘍を発症した14歳といった高齢のビーグル犬の治療についての考察を発表。本来であれば、外科手術によって腫瘍そのものを切除し、その後の再発を防ぐ意味で抗がん剤を使っていくが、やはり2種類の腫瘍となると限られてくる。分子標的薬のパラディアである。

 

 

 

湘南臨床研究会で3症例発表:三谷獣医師

3月16日20:00~22:30藤沢にて湘南臨床研究会開催。当院からは三谷獣医師より、「猫のFIP  の治療について」「犬の腎臓癌の細胞診と治療について」「真性赤血球増多症による腎前性腎不全と治療について」の3題の発表があった。それぞれに石田卓夫先生のコメントがあり、大変有意義な内容ばかりだった。

3日間のJAHA国際セミナーに出席(院長)

3月1日~3日の3日間、東京で日本動物病院協会(JAHA)の国際セミナーがあり、出席してきた。イギリスの王立獣医大学の小動物学教授Dr.David Churchの専門である内分泌学の講義だったが、論理的でしかもとても分かりやすい内容だった。タイトルは1日目「多飲多尿症患者に対する論理的アプローチ」と「カルシウム代謝疾患の診断に対する論理的アプローチと最適な治療」、2日目「糖尿病の最適な管理法」、3日目「クッシング症候群」と「副腎皮質機能低下症(アジソン病)」これらは日常よく診る疾患なので、最新のしかも世界水準の診断治療がすぐに役立つ内容ばかりで、とても有意義な3日間だった。

グリーフケア症例検討会に三谷獣医師と細田看護師が発表

動物医療グリーフケアの第一人者阿部美奈子先生のZoomによる症例検討会だったが、国際的な感覚の持ち主でもある阿部先生の説明で、安楽死に対する外国人と日本人の考え方と感覚の違いがとてもよく理解できた。また三谷先生の症例で、小型犬の重度な肺水腫の患者さんが、初診で診療時間外の救急外来で来院し、治療のため継続監視で2晩徹夜した。3日目の未明に急変し、心肺蘇生になり、飼い主さんは最期をみとることはできたが、最終的に亡くなった。初診の患者さんなので、飼い主さんとのコミュニケーションも充分とれず、飼い主さんと患者さん情報があまり無い中なので、仕方のないことだが、我々が常に心掛けている患者さん(動物)の気持ちを中心にした医療を忘れて、病気だけに集中してしまい、飼い主さんから離れて知らない環境にいて不安を抱えていたワンちゃんのことをもう少し考えた対処が必要だったかもしれない。