最近ダニが媒介するウイルスによって「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という病気によって2月に広島で日本では4人目の死亡例があったばかりです。動物では犬バベシア症や人間にも影響する猫ヘモバルトネラ症、ライム病などがあげられますが、ダニの発生のピークが春と秋とはいわれていますが、年間を通じたマダニ対策が大切です。
ノミが動物に及ぼす病気は典型的なのはノミアレルギー性皮膚炎で、とにかく激しい痒みや湿疹、脱毛などが主な症状ですが、一度この状態になるとその後はこの僅か1匹2匹の寄生でも皮膚炎に悩まされます。また瓜実条虫という寄生虫を媒介します。ペットのノミは人間にも影響があり、ノミ刺咬症はもちろん、猫ひっかき病の病原体を媒介します。
室内で飼われているペットにもノミの寄生は起こり得ます。近所の公園を散歩させただけで、ノミが寄生してしまうこともありますし、人間が外から持ち帰ってしまうこともあります。
ノミやマダニの駆虫はスポットオンタイプ(液体を肩の辺りにたらす)や錠剤の内服によるものがありますので、やり易い方法を選んでご使用下さい。出来るだけ早い時期にスタートしましょう!