「血管シーリングシステム(リガシュア)」と呼ばれる特殊な止血用電気メスを導入しました。
従来、手術において血管は糸でくくって切ったり、止血したりをしておりましたが、この機器はその作業を一度にまとめて安全に行うことができる機器です。
導入により、手術時間・麻酔時間のさらなる短縮ができ、動物にかかる負担を軽減できます。
また近年、体内に残した縫合糸が免疫反応を引き起こすことで発症する「縫合反応性肉芽腫」という病気が報告されています。
血管シーリングシステムを使用すれば、縫合糸を使用せずに血管の処理を行うことができます。
合わせて当院では、縫合が必要な部位には異常な反応が起きにくくい縫合糸を使用しているため、「縫合反応性肉芽腫」のリスクを低減しています。
さらに、当院にある腹腔鏡外科の機器とも組み合わせることができるので、さらに負担の少ない手術(低侵襲外科)も実現可能になりました。